遂に始まった正邪の最終決戦!
その決戦も三日目に突入致しました。
ここで邪神軍は沈黙してしまいます。
あらゆる攻撃が正神軍に通じず行き詰まってしまったのです。
彼等は会議を開き、今後の方向性を審議しましたが、
なんと邪神軍全面降伏する決議になりました。
そこで次に取った行動は、
あの伝説の邪龍、「ヤマタノオロチ」 を復活させてしまったのです。
その巨大な怪物は、
霊峰富士を望む駿河湾へテレポートしました。
そのヤマタノオロチがテレポートする前に、
炎の獅子に跨った女神がマーフィー奪還の為、
ロッキー山脈に出現していました。
しかし、その時既に異常事態が地球を襲おうとしていました。
それは拳三が地球に向かい加速を続けていましたが、
地球に接近した今でも、その加速を止めようとしないのです。
つまり拳三は地球を破壊しかねない
巨大隕石そのものとなってしまったのです。
それに気付いたマーフィーは、かすみ、犬四郎と共に、
拳三の軌道を変える為に、体当たりを敢行しようとしていましたが、
果たしてどうなるものか ・・・
《 キャラクター&キャスト 》
土門 拳三 ーーーーー 妻夫木 〇
かすみ ーーーーー 成瀬 璃〇
マーフィー・ラッセル ー ヘイデン・クリステ〇セン
( 豆芝 )犬四郎 ーーー 加藤 清〇郎
「 悪魔軍団 」
総 帥 サタン (ルシフェル/クラウド) アントニオ・バンデラ〇
少将 フェリウス / オーランド・ブルー〇
大佐 レイカス / ラッセル・クロ〇
( 七大悪魔 )
司令長官 アンドラスタ / ジョージ・クルー〇―
将 軍 グリオス / アンソニー・ホプキン〇
将 軍 オルゴラン / トミー・リー・ジョーン〇
将 軍 バクスト / ウイル・スミ〇
将 軍 ドルン / ウェズリー・スナイプ〇
将 軍 シアニード / アンジョリーナ・ジョリ〇
将 軍 フレッタ / アン・ハサウ〇イ
(推奨BGM)
ロベルト・アレクサンダー・シューマン 作曲
ピアノ協奏曲イ短調 op.54
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
シューマン - ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 ツィマーマン(ピアノ)
( おおおおおおおお~~~~~~~!!! )
( きゃあああああ~~~!!! )
( オオオ~~~ン!!! )
マーフィー達の熱き波動が、宇宙空間を満たす光の海、
そして主神様の天意の充満界に拡がっていきます ・・・
むむ、駿河湾にテレポートしたばかりのヤマタノオロチが、
こちらの異変に気付いたようです。
「 総帥、忘れておりましたが、拳三に仕掛けたシアニードの罠。
私は放ってはおけません。
どうか我等もマーフィーと拳三の衝突に合わせての、
邪魔龍幻死砲 発射の許可を御願い致します!」
「 いいだろうアンドラスタ。皆も聞いたな。
これも主神様に対するお詫びの証になるだろう。
それに元はと言えば我等が撒いた種だ。
この宇宙共通惑星である地球に傷一つ付けてはならない!
いいか、只今より、
ヤマタノオロチによる
最大邪霊力を以っての邪魔龍幻死砲を発射する。
フェリウス少将、邪霊力エンジン全開!」
「 はは、邪霊力エンジン全開致します!
邪龍各機、上空二万メートルの
今から示す座標にレーザー焦点願います。」
レーザーって、各邪龍の両目から出てきた。
うわわわわわ ・・・
グオッ、ゴアッ、ゴンガンギイッ、ギャッ、
グアッ、ギャアアアァァァァァ~~~!!!
「 間に合ってくれよ。我等にとっては最期の見せ場だ。」
これは凄いことになってきた。 ヒイエエ~~~
《 ぬ ? ・・・ は、はは、畏まりました。
直ちに遂行致します ・・・
大黒天様の御神勅じゃ。
チカチュウ殿にうさぞうよ、いざ行かん!》 チュウ!
「 は、何処へで御座いましょう?」
《 ふふふ、ヤマタノオロチの内部、サタンの元へじゃ!》 イザ!
「 うお、畏まりました。」
こりゃあ凄いことになった ・・・ ムフフ。
という訳で、瞬間移動で御座います。
「 総帥! 大変です!
このサタン機頭上の邪気障壁の一部が消失しました。
何者かが機内にテレポートしてくるものと思われます。
如何いたしましょう!」
「 それは正神軍からの使者であろう。丁重にお迎えするのだ。」
ここはヤマタノオロチ最後尾サタン機内、
司令室そして巨大円形雛壇の頂上。
魔王サタンの目の前に推参で御座います。
ですが、流石にサタンは冷静であります。
彼の大きく見開いた漆黒の目が我等を凝視しています。
《 サタンよ、朗報を持ってきた。心して聞くのだ。》
「 ははぁ! 」
彼は瞬時に椅子から降り、床に額ずいた。 側近も同様である。
《 面を上げよ。これは大黒天様よりの御言葉である ・・・
『 汝等の全面降伏の意思を確認した。その謙虚な想いは認めよう。
その報いとして邪龍に「 月光 」と「 火の気 」を与えよう。』
・・・以上だ。》
するとドーム型スクリーンには、雲海に大穴が広がり、
邪龍全体に月光と火の気が降り注ぐ様が映し出されました。
あっ、却って邪神軍の皆様は苦しそうですが、止むを得ません。
ただ彼は感動に打ち震えている。
そして司令室の兵士全員も同様に感嘆の声を上げた。
「 これは有り難き幸せ。
わたくし邪神軍を代表し、心から御礼申し上げます。
この御恩に報いる為にも、最期の作戦を断固遂行致しまする!!」
《 うむ、汝等の想い、しかと大黒天様にお伝えしよう。
では、さらばだ!》
苦しいのに感激するとはこれ如何に?
悪の美学の粋を、神々と神の子人に見せ付けたいということか?
彼はそのようなことを言っていた。
大黒天様はその意に応えられたということでしょう。
月明かりに浮かび上がる巨躯は、
史上最も凶悪なる邪龍ヤマタノオロチとして、
神の子ヒトの魂に刻み込まれ、永遠に語り継がれていくことでしょう。
吾等は瞬間移動をし、マーフィーの元へ戻りました。
そんなことになっているとは知る由もないマーフィー達は、
宇宙の大海原を突き進んでいた。
( 二人とも、いいか。拳三の姿が近付いて来たのを感じるだろう。
今から気を高め、拳三に激突する寸前に気を爆発させるんだ。
失敗は許されないぞ!
チャンスは一度切りだ!
行くぞ、拳三おおおお~~~~~!!!)
( にいさ~~~~~ん!!!)
( オオオオオオオ~~~ン!!!)
す、凄いスピードです。
だが、拳三のスピードのほうが何倍もあるでしょう。
これが弾丸同士なら当たらないでしょうが?
け、拳三がこちらのマーフィーに気付いたようだ。
何かまずくないだろうか?
それに、ヤマタノオロチからのレーザー照準が、
拳三の額に当たっているのだが、本人は気付いてはいない。
これも幻覚の影響かもしれない。
そのヤマタノオロチは、例えるなら邪龍山脈か悪魔連峰か ・・・
その醜く波打つ山脈は、大黒天様の粋な御配慮に因り、
柔らかな月の光を浴びている。
それとは別に強烈な火の気は、更に邪神軍を苦しめ、
その山肌全体からは焼け焦げたような異臭と共に、
どす黒い煙が立ち昇っている。
地球を覆う特殊な雲の存在は、
火の気をある程度封じるという意味合いがあるのだ。
創造主は邪神軍にも配慮されていたのです。
その邪神軍最大最強最終兵器体内では、
邪霊力を増幅させる為の電流が最大電圧となり、
邪肉の持ち主達の悲鳴が絶叫となっております。
体外の邪気は不気味に発光し、
その八体の邪龍と蠍の魔獣との融合体は、
三角錐の邪魔龍幻死砲の砲台と化しています。
黒煙と放電を伴う砲台の先は、雲海の位置より遥か上にあり、
それはあたかも、
『 邪悪な電飾のクリスマスツリー 』 に見えなくもありません。
この模様は、「神の光輪」 から 「神の光網」 を通じ、
各 「神の光玉」 の一人一人の魂に配信されています。
世界の同志は、神に祈りつつ固唾を飲んで見守っております。
あああ、ヤマタノオロチの体内が赤く発光し、
その邪光弾が八機の邪龍の咽を通って、
邪口まで到達致しました。
「 総帥、エネルギー充填完了!
マーフィーと拳三の衝突地点に合わせての発射時間は、
三十二秒後で御座います!!」
「 よし、間に合ったか!
これも主神様のお導きだ!
では、カウントダウンを始める。
いいか、こちらのタイミングと同調させるんだ!
いくぞ諸君!・・・・5・4・3・2・1・発射あぁーー!! 」
「 拳三、受け取れぇ! 」 アンドラスタです。 いいねェ ・・
「 発射だぁ、死ねえぇ! 」 グリオスです。 おいおい ・・
「 発射ぁ! 」 オルゴランです。 ノーマルです ・・・
「 くたばれぇ! 」 バクストです。 ちょっと ・・・
「 ぶちかませぇー、ファイアー! 」 ドルンです。 あのねェ ・・
「 やっちまいなぁ! 」 シアニードです。 だからさあ ・・・
「 行っちゃてぇ! 」 フレッタです。気合が足りない ・・・
ギリギリギリギリ、ググググゥ~~~~ゴアッ!!!
ううわあ、雲海を突き抜けた八体の龍の口から放たれた邪龍波が、
一箇所に集束し巨大な邪光が凄まじい閃光を放つと、
放電に包まれた邪光弾が発射されました。
そして宇宙空間の拳三目掛けて炎の尾を引き、
凄まじい勢いで向かっていきます。
その邪光弾の直径は約二千メートル。
拳三は地球から迫り来る異変に気づいたようだ。
( な、何だあれはデカイぞ、黒く燃えてる。また彗星か?
何で地球から来るんだ。
だが距離はまだある。それにもう一つ彗星が ・・・
ただ何か妙な感じだ。邪気が接近するのを感じる。何でだぁ ・・・
ああ、ぶつかるぅ ・・ うああああ~~~ は? マーフィー ・・・)
はああ~~、ぶつかったぁ! 両方同時にです。
良かった、こともないのですが、凄い爆発の閃光が音も無く拡がり、
拳三とマーフィーは弾き飛ばされました。
ただ、お察しの通り二人の体は激突の衝撃でバラバラです。
拳三は北の方角に弾き飛ばされました。
マーフィー達は西に弾かれました。
ある意味、映画 「 アルマゲドン 」 です。
この映画のヒーローはならず者ですが、
今の奇跡を起こしたのは、正統派ヒーローと悪魔です。
我等はマーフィーの近くに行きました。
彼の意識はありません。
その体は上半身を残して、下半身はどこかに行ってしまいましたが、
赤い霊波線がちぎれた下半身を集めて引き寄せています。
その信じ難い光景を、
肉体の無いかすみと犬四郎は唖然として見つめていました。
しかし、ハッとしたかすみと犬四郎がマーフィーに縋ります。
( マーフィーさん、マーフィーさんしっかりして ・・・
ああっ、凄く縮んできてるわ。
ねえ、犬四郎。
マーフィーさんは私に任せて、
あなたは兄さんを神の光輪へ連れて行ってくれる。
急いで御願い。頼んだわよ!)
( はい、分かりました。 必ず連れて行きます!
ウオオオオ~~~ ・・・ )
犬四郎は右の前足を挙げて敬礼の真似をし、
雄叫びと共に飛び去りました。
(推奨BGM)
クロード ・ アシル ・ ドビュッシー作曲
『 アラベスク 』 第一番 (ピアノ)CANACANA
日本時間、午後十時五十分。
カウントダウン ( 八時間十分 )
かすみは、再生が完了したマーフィーの側で必死に呼び掛けています。
( マーフィーさん、マーフィーさん起きて、起きて ・・・ )
かすみはマーフィーの魂に、
強く響くよう祈りながら言霊の波動を送っている。
マーフィーの体は、
恐らく「 神の光輪 」に入れる適性な大きさになっているようだ。
後は自力で「 神の光輪 」まで辿り着かなければならない。
ただ、このままで行けば激突時の衝撃により、
地球から離されるばかりである。
かすみの霊力では、
肉体を持つマーフィーを止めることは出来ないのだ。
( ねえねえ、マーフィーさん、マーフィーさん、あっ、目を覚ました。)
( あっ、いけない気絶して ・・・
かすみちゃん、拳三と犬四郎はどうした。)
( 大丈夫。兄さんは地球には衝突しなかったわ。
犬四郎には、兄さんを探して
神の光輪に連れて行くよう頼んであるのよ。
早く行かないと間に合わなくなっちゃうわ。)
( いろいろ済まない。ちょっと待ってくれ、拳三を探してみる。
あっ、あんな所まで飛ばされたか ・・・ グリーンランド辺りだ。
ただ犬四郎はもう直ぐ着くな ・・・拳三、拳三、起きろ! 起きろ!
む、通じるぞ!!
おい拳三! ・・・ よし起きた。
いいか君は犬四郎と合流して神の光輪に向かうんだ。
時間が無いぞ。急ぐんだ。こっちもギリギリかもしれない。
あ、それから出来るだけ宇宙空間を飛ぶんだ。
大気中では空気抵抗が邪魔になる。)
( ああ分かった。
け、犬四郎の意味は分からないけど、とにかく急いで向かうよ。
それから君が僕を止めてくれたんだな。
僕には地球がもっと先に見えていたんだ。
ありがとう、恩に着るよ。じゃあ、まただ ・・・
ふう、犬四郎って??? 何か来る。まさかアレか?
距離はあるけど ・・・炎のライオン?
舌を出して ・・・ しっぽ振ってるぞ!
お~~いおい、お前、犬四郎なのかぁ~~?)
( はい、そうなんで~す。そんなことより急ぎましょう。)
( うわあ、近い! や、やっぱり距離感が変だ ・・・
しかも犬四郎がしゃべった! それに随分ぼやけて見える?
ああいや、それどころじゃない!
ううわ、十一時まで五分しか無いぞ。
もう行く。犬四郎ありがとう。
あいや、僕は距離感が正常じゃなかったんだ。
ん? 何だ犬四郎 ・・・)
( 僕、拳三さんの目に付いているゴミみたいな物が見えるよ。
なめれば取れると思うんだけど、いいですか?)
あ、言われてみれば拳三の目の周りに、
薄っすらと汚れた膜が付着している。
( 何? そうなの ・・・ じゃあ舐めてくれ。)
( はい。)
すると、少々細めのオレンジの目玉を、
炎の舌でペロペロジュージュー舐め始めた。
その邪気の汚れは直ぐに取れたようだ。
( おおっほう、なんか熱かったけど、どうやら正常に戻ったぞぉ。
よ~しよし良くやった。ああ~あ、スカスカだな。
撫でられないよ。
ははは、よし、お前も一緒に来てくれ。
僕の背中に乗るんだ。
よし ・・・ 目標補足!
近道で北極点を通って行こうって雲で見えないけど。
じゃあ行くぞ。
土門拳三と犬四郎、ケンケンコンビ。
気合だ ~! 行っけぇ ~!!!)
( オオオウウウゥ~~~!!!)
拳三は犬四郎と共に炎の気合で飛び始めました。
この速さでは時間に間に合うでしょう。
マーフィーは ・・・飛ぶスピードはいまいちだが、何とかなるでしょう。
かすみは、のろのろ飛んで後を追いかけている。
( あ、そうだ。一緒に連れて行ってもらえば良かったかなぁ。
全然進まない感じだわ。瞬間移動なんて見当もつかないし、どうしよ?
も~う、えいえ~い・・・? あれれ??? )
《 お~~い! そんな速さでは明日になっても着かんぞ~い。
ついでだから、わし等と一緒に来なさい。》
チュウチュウ。
あへ?
( はああ??? ああ、あのど、どちらさまで、
あ、いや、私目がおかしくなったわ。)
《 おかしくは無いわい。わし等はこのとおり通りすがりの神じゃ。
たまにはこんな者もおる。気にするな。それから挨拶は後じゃ。
かすみよ、おぬしは体が大き過ぎるから、体を縮めるのじゃ。
やれば出来るであろう。》
チチチ。
通りすがりの神ぃ?
( はい、畏まりました。) 素直ですね。
かすみは、私と同じくらいの大きさになった。
そう言えば、私にしてもウサギスーツのせいか、
体の大きさを変えることなど出来ませんので、
恐らくは三十郎様とチカチュウ様も同じなのです。
いや、私に合わせて下さっているだけかも?
( この位で宜しいでしょうか?)
《 うむ、結構じゃ。ではそのウサギの左隣に座りなさい。》
( はい、し、失礼致します。)
( はい、どうぞ~~。)
私は ニコッ、と笑ってお尻をずらした。
チュチュウ!
チカチュウ様も、とってもかわいらしい笑みで迎えられました。
あらら、それでかすみは申し訳無さそうと言うより、
凄く興味深々で私の隣に正座した。
目が何かキラキラ熱視線である。
( きゃきゃっ、きゃわいいい~~ん! 夢だわきっと ・・・
はっ、あの失礼を致しました。
ついうっかり、思念が筒抜けなの忘れておりまして・・)
チチ。
( だいじょうぶだよ。気にしなくていいから。
これはウサギスーツで、中身は51才の中年男なんだけどね。
まあ、魂は永遠の青年といったところだね!
如何でしょう! 三十郎様にチカチュウ様!)
《 はははは! おぬしの言う通り、わしは三十九万年生きとるが、
永遠の青年である!》
《 わたくしも二十七万才ですが、永遠の美少女ですわ! ほほほ ・・・》
( わあ、素敵ですね! 私の魂の年齢は何才か分かりませんが、
少女の心を忘れずに精進致します!)
かすみは笑顔で答えた。
ただ、ぬいぐるみのチカチュウ様が凄くかわいらしいのは分かるが、
私の姿も随分かわいいのだろう。
何しろ大黒天様の御趣味でありますから ・・・
私は、未だに自分の顔を見たことが無いのだが ・・・
《 鏡など出さんぞ~、面倒だ。では参る、いざ神の光輪へ! 》
チュウ~~~!
( はは。)
( はあ・・・?)
かすみちゃんびっくり、もう着いちゃいましたとさ ・・・
あわわ、こちらは富士山麓 ・・・
そこへ堕天使八人、その側近達と無数の兵士達が勢揃いして、
富士の裾野の一角を埋め尽くし地面に正座しておりますがぁ ・・・
実に神妙な面持ちであります。
ただ殆どの者は富士周辺の神気の影響で苦しがっています。
そしてヤマタノオロチが駿河湾に見えます。
有り得ませんこの巨体。
八機の邪龍の頭は正面から見ると縦長の楕円形に整列して、
雲海の下におぞましい姿の全容を晒しています。
勿論、富士上空には雄々しい火之夜芸速男神様が ・・・
その上には「 神の光輪 」が燦然と輝いております。
《 よいか、邪神軍の連中は大黒天様より御沙汰が有るまで、
その場での待機を命ぜられておる。
まさか、執行猶予期間内に全面降伏するとは思わなんだが、
これも主神様の大愛なるお導きがあってのことだ。
それに神の子人の祈る強さが増した証拠でもある。
実に見事じゃ!
直に拳三とマーフィーも到着する。
そして「神の光輪」は完成する。
我等は祈りつつ、その神々の愛の奇跡を魂に焼き付けるのじゃ。
未来永劫、例え神に昇華したとしてもじゃ。
二人とも分かったかな。》
チュウチュ。
「「 はい、分かりました!!」」
( 執筆当時の作者時間 二〇〇九年十一月十八日 (水)午前零時 )
あ ~~、 さてェ ・・・
この後の展開はどうなるんでしょ?
分かりません!
次回をお楽しみに ・・・
おまけの宇宙画像です。
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