《 キャラクター&キャスト 》
総 帥 サタン (ルシフェル/クラウド) アントニオ・バンデラ〇
彼を知らない方へ、下記をクリック! イケメンですよ~~!
画像集 アントニオ・バンデラ〇
映画 PV デスペラード
( 七大悪魔 )
通説の呼称を無視し、私が命名致しました。
あたくし作者なので職権乱用です!
悪魔ちゃん、ごめんなさいね ・・・
司令長官 アンドラスタ / ジョージ・クルー〇―
将 軍 グリオス / アンソニー・ホプキン〇
将 軍 オルゴラン / トミー・リー・ジョーン〇
将 軍 バクスト / ウイル・スミ〇
将 軍 ドルン / ウェズリー・スナイプ〇
将 軍 シアニード / アンジョリーナ・ジョリ〇
将 軍 フレッタ / アン・ハサウ〇イ
《 推奨BGM 》
Queen - Innuendo イニュエンドウ
二〇XX年十二月十八日(木) 23:30
カウントダウン ( 79:30 )
(執筆当時の作者時間) 二〇〇九年五月二十九日(金)午前一時
我等が駒沢公園を抜けて上昇していたその時、見えました。
「神の光玉」の光の輪郭が ・・・何と美しいことでしょう。
この輪郭は結構厚みがあるようで、
まるで地球の成層圏の青い輝きと似ています。
ただ、部分的に光の強弱や、くすんだ所が見受けられます。
その時、三十郎様が眉を顰(しか)めて仰せになりました。
《 居たな、あの馬鹿者めが、おぬしにも分かるじゃろう、
あの黒光りした魂が・・・》
「・・・とおっしゃいますのは、
光玉外の横浜付近に蠢(うごめ)く邪気を帯びた光の中に、
一段と強い邪気を放つ光の事で御座いますね。」
《 その通りじゃ。
いいか良く聞くのじゃ、そして目に焼き付けよ。
あれは邪神軍の「アンドラスタ司令長官」じゃ。
奴は「サタン総帥」の右腕じゃ。
サタンの命で偵察に来たのじゃろう、部下は数万居るわ。
奴は、邪神軍の中では最も冷徹で狡猾で、
飴と鞭をうまく使い分ける戦術を得意としている。
勿論、腹では部下など単なる捨て駒位にしか思ってはいないがな。》
チュウチュウ!
「 邪神アポフィスの手下ということで御座いますか?。」
《 何故、邪神の名を知っておる?》
「 知っているというか、
魂に焼き付けて頂きました ・・・スミレ様に。」
チュウカ。 ルンルン♪ ルンルン♪
《 ほう、そうか。
では臆病者で卑怯者で、最低な馬鹿者である事もお教え頂いたか?》
「 はあ? いいえ、そのようなことは ・・・
私が見たのは、十二神将をも恐れぬ、
大胆不敵な奇襲を仕掛けようとした邪神という、
スミレ様の恐るべき演出で御座いました。」 フンフン♪ フンフン♪
《 ははは、さもありなんじゃな。
いいか、奴は臆病で用心深い、故に面に出すのはいつも部下だけ。
わしもここ数千年は奴の姿を見てはおらぬ。
邪神軍を任されているのは、サタンじゃ。
全ては奴が作戦指揮を取っておる。
その作戦を、忠実に完璧に遂行するのが生き甲斐、
というのがアンドラスタ司令長官ということじゃ。》
「 ところで、そのアポフィスは、
一体何処で何をしているのでございますか?」
コレイイカンジ♪ ルンルン♪
《 奴は、地球マントル深くに亜空間を造り、
そこと本拠地 「 小惑星アポフィス 」
その他の小惑星に次元光廊で繋げておるのじゃ。
幾つかの拠点を行ったり来たりして、所在を解り難くしておる。
それが臆病者たる所以じゃ。
わしの様な下級の神には所在は分からぬが、
上級以上の神々は把握出来ておる。
その辺は下級の神の鍛えなのじゃ・・
それと奴が普段何をしているのか?
・・・それは、ピアノで演奏と作曲をし、
部下の楽団を指揮して演奏を楽しみ、
それ以外は盆栽の手入れをしながら、
メソメソと自作の絵を眺めている・・・
というのがわしの掴んだ情報だ。
奴は芸術の才能に秀でておるのじゃが・・
プライドが高過ぎて、己の才能より優れた神に喧嘩を吹っ掛け、
それに敗れたばかりか大神様にお叱りを受けたのが我慢出来なかった。
それが原因で不平不満を募らせ果てには邪神に堕ちた。
全く男神の風上にも置けぬ奴じゃ。
終いには妻に逃げられ行方知れずじゃ。》
アホアッホ、アッポヒチュウ!
デキタッデチュウ♪ ビーズのアクセサリー完成なの~♪
鏡を出してと・・アラアラ、われながらイイデキですわ!
「 いやあ、驚きました。全くイメージが違っておりまして・・・」
《 そうであろう。
全ては神々もしくじる
「我と慢心」を制御出来ん事が要因となっておる。
天狗の鼻はへし折られると、人に示した通りじゃ。
わし等も常に気を付けなければならん事柄であるがな。
あ~~ところでチカチュウ殿。
さっきから、チマチマ何をしておるかと思えば、
アクセサリーなど造りおって・・・》 イカガデチュウカナ?
・・・あれれ~~、何時の間に洒落た宝石かビーズの装飾が・・・
額から後頭部を通り、首飾りへと繋がっている。
こんなデザインは見たことがありません。
気品に溢れながらも派手過ぎず、流れるように纏まっています。
あ、それと黄金の腕輪も。
モット、ホメテチュウダイナ。
《 なな、なんじゃ!
いい気なものじゃな全く・・・ 女鼠わ~。
うさぞうも褒めるでない!》
お洒落は、女神のたしなみジャぞよ、チュウ~!!
あわわわわ、お鎮まり下さい。
あ、あの、ナセル様は私のポケットから、
ピヨ~ンと三十郎様の髭に飛び移られました。
《 コオラッ、髭をかじるな! 止めんか、分かった、悪かった・・
その程度は許されるであろう。多分な・・・
はあ、そろそろ富士山麓に到着じゃぞ・・・
しかし汚いな、ゴミだらけじゃ・・ん~?
ほ~ら、案の定、富士の樹海にサタンが居るぞ。
自殺の名所で、
自縛霊共を集めて強制的に軍に入隊させておるわい・・
ちぃ、数百万は居るかのう・・・馬鹿な堕天使めが ・・・
ふん、気に入らんのは奴の長い黒髪じゃ。
まるで女のように気色悪いわい。》 チュウデス。
「 はあ、しかし恐ろしい邪気で御座いますね。
他に部下はいないので御座いますか?」
《 そりゃあ居るわい。
サタンを除く堕天し悪魔と化した奴は七人じゃ。
こやつ等は七大悪魔と言われておる。
さっきの司令長官に加え、四人の男に二人の女。
何れも超弩級の馬鹿者であ~る。
皆、位は将軍で一人に付き数千億の部下がおる。
ただ何かと将軍同士で対立しておるのじゃが、
サタンと邪神には絶対服従しておる。
奴等は腐っても鯛。身の程は弁(わきま)えておるのじゃよ・・・
次は、関西に行くぞ。》
チュウチュウ♪ タコカイナ~♪ タコヤキッ♪
「 はは! た、たこ焼き食べた~い。」
《 戯けめ、まとめて食べてやろうかあ?・・・
ああ、まだ三日もあるぞ~。愚痴を言っても仕方がない・・・
さてと、大阪を過ぎて~~、ん~!
おいっ、あそこにおったぞ~、血に飢えたハイエナが。》
ナンデ、オオサカスギタノ~?
「 あ、あれで御座いますね。
何とも不気味というか悪趣味でド派手な服装ですねえ。」
グリグリグリオ~ッス♪
チカチュウ様をニヤッと御覧になられて、
三十郎様はおっしゃいました。
《 奴の名は、「グリオス将軍」と言うのだが、
奴はその風貌のままに相当灰汁(あく)が強い性格じゃ。
常に冷静で、恐ろしい任務を、
癖のある演出で坦々と確実にこなして行く・・・
それが奴の生き甲斐、快楽なのじゃ。
何れにしても将軍クラスは、曲がりなりにも完璧主義者揃いじゃ。
皆、目標は同じ方向なのだが、やり方は違う。
やり方が同じなのは、手下の邪霊共を操る方法が
「極限の恐怖と苦痛」であることだけ・・・
それに加えて「快楽と飴」をうまく使うのがアンドラスタじゃ。
故に、邪神と総帥に信頼を得、司令長官にまで昇り詰めたのじゃ。
つまりは善悪を問わず、トータルバランスに優れ、
大局を見据えて任務を遂行出来る者が、神に使われるということじゃ。》
チュウナノデチュウ。
やっぱり卵って回さなきゃいけないわよね。フンフン♪
「 では、少なくとも日本には邪神軍の総帥と、
その側近が二人もいる訳ですね。
やはり、決戦の舞台は日本になるということでしょうか?」
《 それは勿論じゃ。
富士山麓にサタンがいたのは、
「神の光輪」が出現する場所だからじゃ。
他の奴が東京関西にいたのは「神の光玉」への偵察もあるが、
もう一つ・・・日本で最も邪気が溢れた都市だからじゃ。》
「・・・ 邪気が溢れた都市で御座いますか?
それは分かりますが ・・・
悪魔がいた理由とは・・・?
以前、三十郎様が仰せになられた、人の想いが、
恐ろしい化け物になるとか ・・・
それに関係があるので御座いましょうか?」
《 まあ、そんなところだが、
もっと想像を働かせるのじゃ、うさぞうよ。
良いか、邪気が溢れ渦巻く場所に化け物が出現する、それは間違い無い。
日本では二箇所と見た。他は中心核となるような場所が無い。
サタンの作戦は、関東と関西を手始めに火と血の海にするつもりじゃ。
まず、日本を混乱に落とし入れ、
西と南に別れ徐々に他の将軍達と合流しつつ五大陸を制覇し、
日本に戻り止めを刺すつもりじゃ。》
チュウナノ?
ホホホ、ワタシノタマゴ、ツンツン♪ コロコロッ♪
「 それで、正神軍はどのように対抗して?
あッ、いや、それは、
人の主神様への愛の祈りしかないので御座いますね ・・・
ところで 「神の光輪」 って一体何でございましょう?」
《 んん~? ちょっと待て・・スミレ様からじゃ・・
はは、仰せのままに・・よし、東京へ急ぎ戻るぞ。》
エエ~、ホナサイナラ~~!
「・・・はい、畏まりました。」
・・・あれ、あれれ?
さっきからお腹の中が妙な感じ?
・・・エエ~、ソウナノ? フフ ・・・
現在時刻、あっ、午前零時を回り、三十分か ・・・
とうとう、十九日に入ってしまった。
明日の七時まで六時間半。
カウントダウンは、七十八時間三十分。
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