和泉市立病院の指定管理者に医療法人「徳洲会」を指定する議案が市議会で議論されているさなかに浮上した、徳洲会グループの公選法違反事件容疑が明るみになり、捜査の進行とともに疑惑をいっそう深めていく様相となっています。 こうした状況の下で、この間市立病院の指定管理者制度導入に異議を唱えてきた「地域医療と和泉市立病院の充実を求める連絡会」は、緊急世話人会を開催し、以下のとおり、医療法人「徳洲会」を市立病院の指定管理者とすることをやめるよう市長および市議会に対して緊急要請をおこなうこととし、本日(24日)、緊急要請書を提出しました。 2013年 9月 24日
和泉市長 辻 宏 康 様
地域医療と和泉市立病院の充実を求める連絡会
代表 岡 勝仁
市立病院の指定管理者の指定に関する緊急要請書
平素から、市民のいのちと健康を守る立場で、市行政はもとより医療行政の充実にご奮闘されていることに深く敬意を表します。
さて、第3回定例市議会で和泉市立病院の指定管理者を医療法人徳洲会とする議案が提案されております。この議案につきましては、そもそも「市立病院あり方検討委員会」「和泉市立病院指定管理者選定委員会」等、議案提出に至る経緯も含めて数多くの問題点があることを指摘してまいりました。また、指定管理者制度導入を決定後の病院問題特別委員会の審議においては、指定管理者制度に賛成の議員からも導入後の「公立病院の役割」の担保を求める声もありました。また、「指定管理者募集に係る優先交渉権者と決定された医療法人徳洲会」等に関わる様々な問題点の指摘もなされました。
17日に徳洲会グループ東京本部が公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部の家宅捜査を受け、翌18日には同大阪本部にも捜査が広がる事態が生じました。また、医療法人徳洲会徳田虎雄理事長の特別室のパソコンが証拠物件として押収されたとの報道もなされました。この間の一連の報道を総合しますと、医療法人徳洲会をはじめとする同グループ全体が関わる大規模な組織的公職選挙法違反事件として発展する様相を深めています。このことが、もし事実なら、医療法人としての適格性を社会的に剥奪されるべき極めて悪質な事件となります。事実認否については、いずれ司直により確定されることになりますが、私達市民はその日まで待てません。
このような状況を踏まえ、下記の緊急の要請を行います。
1) 緊急の対応措置として、「和泉市立病院の指定管理者を医療法人徳洲会とする議案」を取り下げること。
2) 「医療法人徳洲会」を「優先交渉権者」とした決定を破棄すること。
3) 今回の事態に関わる市長としての責任を深く自覚し、市立病院のあり方について、公立病院の使命に関する認識を新たにし、市立病院の運営に関わる問題について、憲法理念と地方自治の原点に立ち返り、十分に時間をかけて検討し直すこと。
以上
市長あて緊急要請書→「20130924.pdf」をダウンロード
市議会議長あて緊急要請書→「20130924.pdf」をダウンロード
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