和泉市当局が2月1日の「庁議」で方針決定したという、和泉市立病院の指定管理者制度導入と新病院計画。
しかし、まだ決まったわけではなく、3月議会で指定管理者に病院運営をゆだねる条例改正、指定管理者の公募、選定、指定管理者の議会での議決、指定管理協定の締結、病院職員の処遇などさまざなハードルがあり、一朝一夕に解決できる問題ではありません。
わたしたちは市立病院のあり方について、行政が一方的に決めるのではなく、住民・職員の合意・納得が必要だと考えます。それは、地域医療を充実・発展させるのは、行政当局だけではなく、医療関係者や住民などさまざまなネットワークの中の中でみんなが力を合わせなければならないからです。
はっきりいって市当局は自分たちこそが正しいとおごりたかぶっていますが、誤った態度だと思います。
市が方針決定した指定管理者制度と新病院計画にはさまざまな疑問と問題点があります。市の示す資料と説明はバラ色のようなもので、結論が一つしかないとする結果ありきのものですが、この問題はリスクやデメリットも十分考え、市民を主人公にさまざまな角度から検討と熟議が必要だと考えます。
民主党から自公政権に変わる下で、構造改革路線がさらに推進され、消費税の増税や社会保障制度の改悪がすすむ可能性があるもとで、市立病院を指定管理者制度(民営化)にすれば、新病院計画も経営の安定も救急の再開もすべて課題が解決するなどあまりに調子よすぎる計画といわなければなりません。
拙速に計画を進めず、立ち止まって十分議論しようではありませんか。
これからシリーズで、市の方針の疑問点や問題点をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。