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スカッtoうお〜きんぐ

海が見えるバス停

自分には、
妹が、いたせいか
少女漫画に触れる機会が
多かった気がします。

社会人になり、
しばらく離れていましたが、
最近、また少しずつ読み始めています。

再開のキッカケとなったのが、
今回、ご紹介したい作品、
斉木久美子先生の
『かげきしょうじょ‼︎』です。


「かげき」といっても、
歌の方の歌劇です。
いわゆる、
宝塚歌劇団をモチーフにした作品です。

歌劇団に入る為には、
まず音楽学校に入学しなければ
なりません。

TVでは、
毎年、春の特番で、
宝塚音楽学校を受験する少女たちを
特集していますね。

今年(2023年)、
取材された子の中で、
合格したのは、
たった一人でした。
やはり、厳しい世界なのですね。

そんな厳しい受験を、
くぐり抜けた
歌劇団の卵たちが
「かげきしょうじょ」です。

主人公は、
〈渡辺さらさ〉と〈奈良田愛〉。


二人を基軸にしていますが、
同期生に
委員長の杉本さん、

サラブレッド 星野薫、

双子の千夏と千秋、

歌姫の山田さん

など、個性溢れる面々がいます。
それぞれにエピソードがあり、
毎回泣かされてしまいます。
なので、人前で、
この漫画は読めません。( ̄▽ ̄;)


今回、取り上げるのは、
サラブレッドの星野薫。
祖母、母と3代にわたり
歌劇団の家系。
しかし、
彼女は、同期の中で一番の年長です。
(受験資格は、15〜18歳の為)
(ちなみに、〈さらさ〉は、15歳。)
なぜなのでしょうか?

彼女は、自分にも厳しいが、
他人にも厳しい。
山田さんの不出来に、
辛辣な言葉をかけたのも薫。
しかし、
山田さんが、ジュリエットに
選出された時、
誰よりも喜んだのも薫。
厳しさと優しさを備えた
まさに、薔薇のような女性です。
そんな彼女の淡い恋の物語です。


以下、大きなネタバレがあります。
ご注意下さい。

『海が見えるバス停』


『かげきしょうじょ‼︎』は、
〈渡辺さらさ〉と
〈奈良田愛〉を軸に、
紅華歌劇団を目指す
少女たちの物語。


今回の主人公は、
〈さらさ〉たち《100期生》の一人。
彼女の名は、星野薫。
祖母も、母も、
紅華歌劇団の娘役の花形であった。
いわゆる、
サラブレッドの家系の娘だ。
ところが、薫は、
紅華学校の入学試験に落ちていた。
それも、3度も。
もし、次に落ちれば、
もう受験すら出来なくなる。
(18歳の年齢制限により)

ある夏の日、
海の見えるバス停で
薫は、一人の少年と出会う。














彼は、
甲子園を目指す高校球児。
彼の兄も、また、
プロ野球選手。
これから、メジャーに挑戦する花形選手だ。
偉大すぎる兄の重圧に
苦悩していた。

同じ境遇の下、
二人は、惹かれ合う。





















見舞いの際、
薫は、祖母から言われた一言に
ショックを受ける。
『無理しなくてもいいのよ。
 もし、違う人生が見えたら、
 いつでも違う道を
 選んでいいんだからね。』

夏祭りの夜、
少年は、
つい弱音を吐いてしまった。
『兄キと比べられて、
 このまま無理して、
 野球を続けていくべきか』と。

薫は、
涙を流して叫んだ。
『私は、違う。
 プレッシャーに
 押し潰されそうになるけど、
 私は、自分の意志で決めたの。
 無理なんて、1㎜もしてない!
 これは、私が選んだ道よ!
 私が、なりたいの!
 絶対に、諦めない。
 何が何でも紅華に合格するの!
 いっしょにしないで!』

その日以来、
二人は、会う事はなかった。












現在、
薫は、紅華生である。
だが、
ここがゴールではない。
目指すは、
もっと高みだ。

〈さらさ〉が、
スマホを見せて言った。
『今、ネットで話題に
 なっているの、知ってます?』


画面に写っていたのは、
あの日のバス停だった。








この日の
アニメEDは、
薫の為に、書き下ろされた歌詞です。
『かげきしょうじょ‼︎』
珠玉の作品だと思います。
未読の方は、是非おススメします。
それでは、また。



《薔薇と私》
『もしも薔薇に
 棘がなくて
 手折りやすくなるなら

 薔薇は
 薔薇でなくなりそう
 偽りの花

 棘を備えたまま
 咲いてるのが
 薔薇の運命か?

 人も何か決められて
 生まれ落ちる運命か?
 教えてほしい

 あらかじめ決められた
 私の進む道
 もしも運命の女神が
 味方するなら
 その道は
 虹色の花 咲き乱れるよう
 願う思い どうか叶えて
 ♪
 座して待つだけならば
 神様は
 願い叶えてくれる
 はずはないのよ

 自分へと厳しく声かけ
 挫けない力を
 身につけた時に
 見えるのは
 女神の笑顔

 光透かし 宝石に似た
 透明な世界は
 私の行く道の先の
 清らかな場所

 白く濁る氷ならば 
 すぐに溶けてゆく
 今はただ
 ひたすら目指そう
 ♪
 劇場に立つ姿
 はやる心抑えて

 私を呼ぶアプローズ
 その日までは
 止まらない刻』




〈次回のUPは、2023年5月中旬頃を
 予定しています。〉

コメント一覧

ttm21
いつも楽しいブログをありがとうございます。心の疲れが洗い流されるようです。拙ブログへのフォローにも感謝です!
sk_oyazi
フォローして頂き、
ありがとうございます。
ゆっくりとした、UPになってしまいますが、
よろしくお願い致します。m(_ _)m
espritmon
フォローさせて頂き楽しく拝見させて頂きます。
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