数日前に、前世紀の遺物(?)であるPC-9821Lt2/3Aを久々に押し入れから出して、電源を入れてみました。
実質上ほぼ20年ぶりなので、特にソフトウェアの使い方や、それぞれのソフトウェアで何ができて何ができないかなど、ほとんど忘れていました。
で、ある程度使ってみて、少しずつわかってきました。
ネットで検索してもほとんど出て来ない情報ですが、その点がかえって面白いと思うので、あえて公開(掲載)してみることにしました。
なお、MS-DOSで印刷できるプリンタはもう手元にないので、印刷に関連する機能は無視しています。
◎アシストカルク
◎アシストカルクPRO
株式会社アシストの「統合型表計算ソフト」です。
前者は1994年に税抜き2980円で購入しました。(※後者は記録がないため不明)。
機能的にはほぼ同等のようですが、細部に違いがあります。
前者の全般的な説明は、youtubeで見ることができます。(※公開して下さった方に感謝します)。
なお、独自形式のデータファイルの拡張子は、前者が「.W20」、後者が「.W22」です。
98toBMP.exeを使って、画面をキャプチャしてみました。
アシストカルクの起動メニュー画面です。

アシストカルクPROの起動メニュー画面です。
現時点までに気付いたりわかったりしたことは、以下のとおりです。
《ファイル入出力が煩雑》
私が先ず第一に気になったのは、両者ともファイル入出力が煩雑であることです。
ウィンドウズのファイル・オープン・ダイアログに慣れきった身には、パス名などの手入力はかなり面倒です。
なお、この点の操作性は、アシストカルクPROのほうが少し改善されています。
《日付入力が面倒》
セルに「1995/01/17」や「1995-01-17」と入力すると、日付ではなく式と認識されて、値いは割り算や引き算の結果になってしまいます。
つまり、日付を直接入力することはできません。
おそらく、これらのソフトを使っていた当時は、先頭に「'」などのいわゆる接頭辞を付加して文字列として入力していたか、年と月と日の数字を別々のセルに入力していたものと思われます。
《「.WJ2」ファイルや「.SLK」ファイルの入出力が可能》
次に、独自形式以外のファイルの入出力の可否について調べました。
その結果、両者とも、ロータス123形式ファイル(拡張子は「.WJ2」)やSYLK形式ファイル(拡張子は「.SLK」)の呼び出しや保存ができることがわかりました。
但し、ロータス123形式ファイルの呼び出しは少し面倒です。
というのは、通常の独自形式ファイルを呼び出す手順で、拡張子「.WJ2」などの手入力を要するからです。
反面、「.WJ2」ファイルの出力と「.SLK」ファイルの入出力には、拡張子の手入力は不要です。
《テキストファイルのマクロが使える》
共通の特徴点の第三は、両者とも同一仕様のテキストファイルのマクロが使えることです。
つまり、テキストエディタでマクロファイルを作成することができる、ということです。
試しに、OCALというスケジュール管理ソフトで生成されるテキスト形式の記録ファイルを呼び出してアシストカルクの独自形式で保存するマクロを作ってみましたが、うまくいきました。
なお、アシストカルクPROに付属のサンプルマクロでは、ヘルプに記載されていない(ので使い方がよくわからない)コマンドも使用されていました。
また、キーマクロを記録したファイルもテキスト形式でした。
ちなみに、マクロファイルの拡張子は、前者が「.C20」、後者が「.C22」です。
次に、両者の違いについてです。
《ファイル呼出し一覧の違い》
アシストカルクでは、ファイル呼出し一覧で、所定のファイル保存用ディレクトリ(フォルダ)にあるフルパスのファイルリストだけが表示されるので、別のディレクトリやドライブのファイル一覧を表示させるには、パス名の手入力を要します。
アシストカルクPROでは、ファイル呼出し一覧で、所定のファイル保存用ディレクトリのファイルとディレクトリが表示されるので、ディレクトリの移動に手入力を要しません。
但し、ドライブの移動には、依然として手入力を要します。
《画面表示の違い》
アシストカルクPROでは、セル単位で倍角文字や文字色の指定などの文字修飾ができます。
また、ファイル毎に罫線・ボーダー・メニューなどの色を指定できます。
アシストカルクでは、そのようなことはできません。
反面、アシストカルクPROは、セルの選択表示の色が暗い黄色(※文字の色が黄色の場合)で、選択中のセルは、背景が暗い黄色、文字が黄色となり、とても見にくいです。
実際には、既定値の文字色に連動してその暗色になるようで、既定値の文字色を例えば白色に変更すると連動して灰色になったりしますが、この関係は変更できないようです。
この点、アシストカルクの普通の明るい黄色のほうが見やすいです。
《日付関数の違い》
日付関数「DAYS()」は、文字列として入力された日付を、計算可能な、いわゆる日付連番に変換する関数です。
アシストカルクでは、日付文字列は、「'01-JAN-1995」のように、「日月年」の順番で、それぞれの区切りは「-」で、月は英語表記でなければなりません。
違反するとエラーになります。
一方、アシストカルクPROでは、「'1995-01-17」のように、「年月日」の順番で、それぞれの区切りは「-」で、月も数字表記でなければなりません。
但し、これらは、それぞれのソフトの起動直後の状況です。
つまり、上記の違いは、それぞれのソフトの日付の表示形式の初期値の違いでした。
日付関数「DAYS()」は、実際には、そのファイルのその時点での日付の表示形式に依存します。
そして、日付の表示形式は、いつでも変更可能で、ファイルに保存されます。
実質上ほぼ20年ぶりなので、特にソフトウェアの使い方や、それぞれのソフトウェアで何ができて何ができないかなど、ほとんど忘れていました。
で、ある程度使ってみて、少しずつわかってきました。
ネットで検索してもほとんど出て来ない情報ですが、その点がかえって面白いと思うので、あえて公開(掲載)してみることにしました。
なお、MS-DOSで印刷できるプリンタはもう手元にないので、印刷に関連する機能は無視しています。
◎アシストカルク
◎アシストカルクPRO
株式会社アシストの「統合型表計算ソフト」です。
前者は1994年に税抜き2980円で購入しました。(※後者は記録がないため不明)。
機能的にはほぼ同等のようですが、細部に違いがあります。
前者の全般的な説明は、youtubeで見ることができます。(※公開して下さった方に感謝します)。
なお、独自形式のデータファイルの拡張子は、前者が「.W20」、後者が「.W22」です。
98toBMP.exeを使って、画面をキャプチャしてみました。
アシストカルクの起動メニュー画面です。

アシストカルクPROの起動メニュー画面です。

現時点までに気付いたりわかったりしたことは、以下のとおりです。
《ファイル入出力が煩雑》
私が先ず第一に気になったのは、両者ともファイル入出力が煩雑であることです。
ウィンドウズのファイル・オープン・ダイアログに慣れきった身には、パス名などの手入力はかなり面倒です。
なお、この点の操作性は、アシストカルクPROのほうが少し改善されています。
《日付入力が面倒》
セルに「1995/01/17」や「1995-01-17」と入力すると、日付ではなく式と認識されて、値いは割り算や引き算の結果になってしまいます。
つまり、日付を直接入力することはできません。
おそらく、これらのソフトを使っていた当時は、先頭に「'」などのいわゆる接頭辞を付加して文字列として入力していたか、年と月と日の数字を別々のセルに入力していたものと思われます。
《「.WJ2」ファイルや「.SLK」ファイルの入出力が可能》
次に、独自形式以外のファイルの入出力の可否について調べました。
その結果、両者とも、ロータス123形式ファイル(拡張子は「.WJ2」)やSYLK形式ファイル(拡張子は「.SLK」)の呼び出しや保存ができることがわかりました。
但し、ロータス123形式ファイルの呼び出しは少し面倒です。
というのは、通常の独自形式ファイルを呼び出す手順で、拡張子「.WJ2」などの手入力を要するからです。
反面、「.WJ2」ファイルの出力と「.SLK」ファイルの入出力には、拡張子の手入力は不要です。
《テキストファイルのマクロが使える》
共通の特徴点の第三は、両者とも同一仕様のテキストファイルのマクロが使えることです。
つまり、テキストエディタでマクロファイルを作成することができる、ということです。
試しに、OCALというスケジュール管理ソフトで生成されるテキスト形式の記録ファイルを呼び出してアシストカルクの独自形式で保存するマクロを作ってみましたが、うまくいきました。
なお、アシストカルクPROに付属のサンプルマクロでは、ヘルプに記載されていない(ので使い方がよくわからない)コマンドも使用されていました。
また、キーマクロを記録したファイルもテキスト形式でした。
ちなみに、マクロファイルの拡張子は、前者が「.C20」、後者が「.C22」です。
次に、両者の違いについてです。
《ファイル呼出し一覧の違い》
アシストカルクでは、ファイル呼出し一覧で、所定のファイル保存用ディレクトリ(フォルダ)にあるフルパスのファイルリストだけが表示されるので、別のディレクトリやドライブのファイル一覧を表示させるには、パス名の手入力を要します。
アシストカルクPROでは、ファイル呼出し一覧で、所定のファイル保存用ディレクトリのファイルとディレクトリが表示されるので、ディレクトリの移動に手入力を要しません。
但し、ドライブの移動には、依然として手入力を要します。
《画面表示の違い》
アシストカルクPROでは、セル単位で倍角文字や文字色の指定などの文字修飾ができます。
また、ファイル毎に罫線・ボーダー・メニューなどの色を指定できます。
アシストカルクでは、そのようなことはできません。
反面、アシストカルクPROは、セルの選択表示の色が暗い黄色(※文字の色が黄色の場合)で、選択中のセルは、背景が暗い黄色、文字が黄色となり、とても見にくいです。
実際には、既定値の文字色に連動してその暗色になるようで、既定値の文字色を例えば白色に変更すると連動して灰色になったりしますが、この関係は変更できないようです。
この点、アシストカルクの普通の明るい黄色のほうが見やすいです。
《日付関数の違い》
日付関数「DAYS()」は、文字列として入力された日付を、計算可能な、いわゆる日付連番に変換する関数です。
アシストカルクでは、日付文字列は、「'01-JAN-1995」のように、「日月年」の順番で、それぞれの区切りは「-」で、月は英語表記でなければなりません。
違反するとエラーになります。
一方、アシストカルクPROでは、「'1995-01-17」のように、「年月日」の順番で、それぞれの区切りは「-」で、月も数字表記でなければなりません。
但し、これらは、それぞれのソフトの起動直後の状況です。
つまり、上記の違いは、それぞれのソフトの日付の表示形式の初期値の違いでした。
日付関数「DAYS()」は、実際には、そのファイルのその時点での日付の表示形式に依存します。
そして、日付の表示形式は、いつでも変更可能で、ファイルに保存されます。
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