数週間前に、前世紀の遺物(?)であるPC-9821Lt2/3Aを久々に押し入れから出して、電源を入れてみました。
実質上ほぼ20年ぶりなので、特にソフトウェアの使い方や、それぞれのソフトウェアで何ができて何ができないかなど、ほとんど忘れていました。
で、ある程度使ってみて、少しずつわかってきました。
ネットで検索してもほとんど出て来ない情報ですが、その点がかえって面白いと思うので、あえて公開(掲載)してみることにしました。
なお、MS-DOSで印刷できるプリンタはもう手元にないので、印刷に関連する機能は無視しています。
◎あすか6
◎あすかカムイ
株式会社アルゴのカード型データベースソフトです。
記録がないため、購入時期や価格は不明です。
「あすか6」と「あすかカムイ」は、私のパソコンにインストールした際の登録名であり、おそらく、購入したソフトウェアの商品名に近いものと思われます。
起動メニュー画面には、それぞれ「ASKAVer6」と「ASKAVer5」と明記され、データベース画面には、それぞれ「あすか6」と「あすか5」のロゴが常時表示されています。
ネットで少し調べてみましたが、これらのソフトウェアの内容に関する情報は見当たりませんでした。わずかに、「あすか バージョン5」のパッケージの写真を、ヤフオクの出品などで見ることができる程度です。それによると、定価は税抜き32,000円だったようです。
また、これらのソフトの前身は、『発想型データベース カルクベース1』というエーアイ出版の書籍に添付して販売されていました。
現時点で気付いたりわかったりしたこれらのソフトの特徴は、以下のとおりです。
《ファイル名以外にコメントを付加できる》
MS-DOS用のソフトなので、ファイル名は8バイトまで、拡張子は3バイトまでに制限されていますが、このソフトはデータの概要をコメントとして付加でき、データファイルを開く際に表示されるので、便利です。
なお、コメントはデータ編集中は表示されず、常時表示されるのはファイル名です。
98toBMP.exeを使って、画面をキャプチャしてみました。
画面の上半分に表示されている細い縦線などは、実際の画面には表示されていません(※キャプチャ時のノイズ?)
ファイルを開くダイアログです。
ファイルを開いたところです。実際の画面には、縦横の罫線と、左下隅に「あすか」のロゴが表示されていますが、キャプチャには反映されていません。
《独自形式のデータファイルの拡張子は「.CRD」と「.CRK」と「.CRA」》
ファイル名が同一で拡張子が異なる3つのファイルが生成されます。
「.CRD」と「.CRK」はプレーンなテキストファイルで、前者にはデータ本体が、後者には項目名が格納されています。
「.CRA」はバイナリファイルで、書式などが格納されているものと思われます。
なお、ファイルを開くダイアログで表示されるファイル名は、「*.CRD」だけです。
《Ninja5のデータファイルを読み込める》
「Ninja5」は、株式会社サムシンググッドのカード型データベースソフトですが、このソフトで作成・編集したデータを、ロータス123形式やSYLK形式などに一旦変換することなく、「あすか」に取り込むことができます。
「Ninja5」の独自形式のデータファイルの拡張子は「.CRD」と「.CRK」と「.CRJ」の3つなので、「あすか」のファイルを開くダイアログに表示されます。
開こうとすると、『変換ファイルを作成しますか』と聞いてくるので、「はい」を選択して新しいファイル名を入力すると、取り込みが完了します。
但し、取り込まれるのはデータ本体と項目名だけで、項目幅などの属性情報は取り込まれないようです。
なお、逆、即ち、「あすか」のデータファイルを「Ninja5」で開いてみたところ、エラーにはなりませんでしたが、データはうまく取り込まれませんでした。
《「.WJ2」ファイルや「.SLK」ファイルの入出力も可能》
「あすか」は、ロータス123形式ファイル(拡張子は「.WJ2」)やSYLK形式ファイル(拡張子は「.SLK」)の呼び出しや保存もできます。
この機能を活用して、例えばアシストカルクやアシストカルクPROとデータのやりとりもできます。
また、「あすか」のデータを「Ninja5」に取り込ませる際にも、この機能を使います。
《テーブル新規作成時はフィールド数とレコード長の既定値が採用される》
一般的なデータベースのような、フィールド長やフィールド型の設定はありません(できません)。フィールド名も必須ではありません。
その代わりに、フィールド毎に、入力可能な文字種や文字数や、数字の場合は入力可能な数値の範囲を、設定することができます。
制限を違反すると警告メッセージが表示されて訂正が促されますが、実は、無視して入力を強行することもできます。
これに対して、レコード長を越えた入力は、警告を無視して強行すると、越えた部分が失われます。
なお、レコード長を含むテーブル定義は、必要に応じていつでも変更(再設定)できます。
また、一般的なデータベースと同様に、フィールド毎に、FEP(IME)のON/OFFや、選択肢や、計算式などといった、属性を設定することもできます。
《指定したフォルダ内の全データファイルを対象とした検索ができる》
「ファイル検索」という機能がそれで、「あすか6」には搭載されています。「あすか5」にはありません。
対象のフォルダ(パス名)と検索語と検索形式(包含、先頭など)を指定すると、ヒットしたファイルのリストが返され、そこから各ファイルを開くことができます。
開いたファイルは、ヒットしたレコードだけが選択された状態になっていますので、最小限の手間で閲覧が可能です。
《文字(列)単位のコピー・切り取り・貼り付けなどができない?》
現在までのところ、これらを実現する手順を発見できていません。
もしかしたら、本当にできないのかも知れません。
既にマニュアルを処分してしまった後なので、確証は得られません。
レコード単位やフィールド単位の複写や移動などは、もちろん可能ですが、それらで事足りるのは、データが各フィールドにキレイに納まっている場合だけです。
テキストファイルを取り込んだ場合などに、あるフィールドに格納された文字列の一部を別のフィールドに移動させる必要に迫られることがよくありますが、文字(列)単位の編集機能がないと、お手上げになります。
実は、「Ninja5」には、この、文字(列)単位の編集機能があります。
反面、「Ninja5」は、全体としては使いにくいソフトです(※あくまでも個人の感想です)。
このため、必要な作業を進めるためには、「あすか」と「Ninja5」の間で、データファイルを行ったり来たりさせることになります。
実質上ほぼ20年ぶりなので、特にソフトウェアの使い方や、それぞれのソフトウェアで何ができて何ができないかなど、ほとんど忘れていました。
で、ある程度使ってみて、少しずつわかってきました。
ネットで検索してもほとんど出て来ない情報ですが、その点がかえって面白いと思うので、あえて公開(掲載)してみることにしました。
なお、MS-DOSで印刷できるプリンタはもう手元にないので、印刷に関連する機能は無視しています。
◎あすか6
◎あすかカムイ
株式会社アルゴのカード型データベースソフトです。
記録がないため、購入時期や価格は不明です。
「あすか6」と「あすかカムイ」は、私のパソコンにインストールした際の登録名であり、おそらく、購入したソフトウェアの商品名に近いものと思われます。
起動メニュー画面には、それぞれ「ASKAVer6」と「ASKAVer5」と明記され、データベース画面には、それぞれ「あすか6」と「あすか5」のロゴが常時表示されています。
ネットで少し調べてみましたが、これらのソフトウェアの内容に関する情報は見当たりませんでした。わずかに、「あすか バージョン5」のパッケージの写真を、ヤフオクの出品などで見ることができる程度です。それによると、定価は税抜き32,000円だったようです。
また、これらのソフトの前身は、『発想型データベース カルクベース1』というエーアイ出版の書籍に添付して販売されていました。
現時点で気付いたりわかったりしたこれらのソフトの特徴は、以下のとおりです。
《ファイル名以外にコメントを付加できる》
MS-DOS用のソフトなので、ファイル名は8バイトまで、拡張子は3バイトまでに制限されていますが、このソフトはデータの概要をコメントとして付加でき、データファイルを開く際に表示されるので、便利です。
なお、コメントはデータ編集中は表示されず、常時表示されるのはファイル名です。
98toBMP.exeを使って、画面をキャプチャしてみました。
画面の上半分に表示されている細い縦線などは、実際の画面には表示されていません(※キャプチャ時のノイズ?)
ファイルを開くダイアログです。
ファイルを開いたところです。実際の画面には、縦横の罫線と、左下隅に「あすか」のロゴが表示されていますが、キャプチャには反映されていません。
《独自形式のデータファイルの拡張子は「.CRD」と「.CRK」と「.CRA」》
ファイル名が同一で拡張子が異なる3つのファイルが生成されます。
「.CRD」と「.CRK」はプレーンなテキストファイルで、前者にはデータ本体が、後者には項目名が格納されています。
「.CRA」はバイナリファイルで、書式などが格納されているものと思われます。
なお、ファイルを開くダイアログで表示されるファイル名は、「*.CRD」だけです。
《Ninja5のデータファイルを読み込める》
「Ninja5」は、株式会社サムシンググッドのカード型データベースソフトですが、このソフトで作成・編集したデータを、ロータス123形式やSYLK形式などに一旦変換することなく、「あすか」に取り込むことができます。
「Ninja5」の独自形式のデータファイルの拡張子は「.CRD」と「.CRK」と「.CRJ」の3つなので、「あすか」のファイルを開くダイアログに表示されます。
開こうとすると、『変換ファイルを作成しますか』と聞いてくるので、「はい」を選択して新しいファイル名を入力すると、取り込みが完了します。
但し、取り込まれるのはデータ本体と項目名だけで、項目幅などの属性情報は取り込まれないようです。
なお、逆、即ち、「あすか」のデータファイルを「Ninja5」で開いてみたところ、エラーにはなりませんでしたが、データはうまく取り込まれませんでした。
《「.WJ2」ファイルや「.SLK」ファイルの入出力も可能》
「あすか」は、ロータス123形式ファイル(拡張子は「.WJ2」)やSYLK形式ファイル(拡張子は「.SLK」)の呼び出しや保存もできます。
この機能を活用して、例えばアシストカルクやアシストカルクPROとデータのやりとりもできます。
また、「あすか」のデータを「Ninja5」に取り込ませる際にも、この機能を使います。
《テーブル新規作成時はフィールド数とレコード長の既定値が採用される》
一般的なデータベースのような、フィールド長やフィールド型の設定はありません(できません)。フィールド名も必須ではありません。
その代わりに、フィールド毎に、入力可能な文字種や文字数や、数字の場合は入力可能な数値の範囲を、設定することができます。
制限を違反すると警告メッセージが表示されて訂正が促されますが、実は、無視して入力を強行することもできます。
これに対して、レコード長を越えた入力は、警告を無視して強行すると、越えた部分が失われます。
なお、レコード長を含むテーブル定義は、必要に応じていつでも変更(再設定)できます。
また、一般的なデータベースと同様に、フィールド毎に、FEP(IME)のON/OFFや、選択肢や、計算式などといった、属性を設定することもできます。
《指定したフォルダ内の全データファイルを対象とした検索ができる》
「ファイル検索」という機能がそれで、「あすか6」には搭載されています。「あすか5」にはありません。
対象のフォルダ(パス名)と検索語と検索形式(包含、先頭など)を指定すると、ヒットしたファイルのリストが返され、そこから各ファイルを開くことができます。
開いたファイルは、ヒットしたレコードだけが選択された状態になっていますので、最小限の手間で閲覧が可能です。
《文字(列)単位のコピー・切り取り・貼り付けなどができない?》
現在までのところ、これらを実現する手順を発見できていません。
もしかしたら、本当にできないのかも知れません。
既にマニュアルを処分してしまった後なので、確証は得られません。
レコード単位やフィールド単位の複写や移動などは、もちろん可能ですが、それらで事足りるのは、データが各フィールドにキレイに納まっている場合だけです。
テキストファイルを取り込んだ場合などに、あるフィールドに格納された文字列の一部を別のフィールドに移動させる必要に迫られることがよくありますが、文字(列)単位の編集機能がないと、お手上げになります。
実は、「Ninja5」には、この、文字(列)単位の編集機能があります。
反面、「Ninja5」は、全体としては使いにくいソフトです(※あくまでも個人の感想です)。
このため、必要な作業を進めるためには、「あすか」と「Ninja5」の間で、データファイルを行ったり来たりさせることになります。
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