ヤドカリの仮りの宿

自分用のメモ用紙の代わりとして書き足していきます。

アンリ・アルヴォン著『無神論』文庫クセジュ

2021年07月24日 23時43分25秒 | 読書
訳者まえがきに曰く『《私は人間が天国も地獄もなしに善なる人間であることを切望する》というシャロンの無神論的願望はまだまだ実現していないのである』と。訳者は竹内良知氏と垣田宏治氏である。この人たちはキリスト教徒なのだろうか?
・・・こんな疑問が沸くのは、上記引用部分に違和感しか覚えないからである。

次に、本文から。『教会が異端者たちに加えた肉体的圧迫』の内容を要約。
☆1600年 ジョルダーノ・ブルーノ 汎神論思想を公言したかどでローマで焚刑
☆1619年 ルチリオ・ヴァニーニ 無神論者 トゥールーズで焚刑
☆1621年 ジャン・フォンタニエ 無神論者 パリで焚刑
・・・こういうの、すぐに忘れてしまうので、自分用にメモしておく。

次も本文から。『20世紀の人種主義的無神論』。そんな分類あるの?
著者は、アルフレート・ローゼンベルグの『20世紀の神話』を指し示すが、これをわざわざ無神論の一種としながら、『ニーチェの思想』に結び付け、後者はヒトラーやナチスを産み出すのにしか役立たなかった、とする。曰く『権力を握った犯罪者たちが主張したニーチェ的無神論』と。
論理展開の粗雑さしか感じられない。

原文は1967年に書かれ、本書の第一刷は1970年だ。まだ斜め読みしかしていない。

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