穏やかに晴れているのにときどきの強い風が顔にあたると冷たい。遠く西に見える白い山並みから吹き降ろされる風花でした。
それでも風が止むと深く青いそらに浮かぶ雲はのんびりと上空散歩を楽しんでいるように見えるのです。
今年の空はとても不思議で見えたり感じたりしているその奥に、別な何かが見え隠れしているようでした。
そんなことを思いながら見上げた空にゆらゆらと浮かぶ白い飛行機が見えました。
何だか行き先をどうしようかと迷っているように、機首が揺らいでこちらの方に弧を描いて飛んで来ました。
見ている白い機体は大きいのですがコンデジのモニターには小さく写り、ズームを上げてやっとこの大きさになりました。
現実と幻想の狭間にいるような気がした青空の下でした。