■4月21日(日曜日)
落車DNFから1週間経過したので、その過程を整理しておく。ひとまず、レース落車から入院まで。
<落車→医務室搬送>
下り右コーナーで落車。上半身は起きたものの、右足に力入らない。コース反対側のカメラマンの方がすぐに気づいて、近くの立哨審判に声かけてくれた。後ろから来てくれて、なんか声かけてくれているけど、振り向けないしうまく答えられない。すみませんとか、申し訳ないです、ということは言った気がする。ああ、これは動けんわ、ということで、無線でヘルプを呼んでくれていた。バイクもコース脇にどけてくれた。救助隊が来る間、いくつもの集団が落車―!と叫びながら通り過ぎていく。右手上げて、すみませんーとしか言えず、その間も立哨審判が笛吹いてくれたから、私に他の選手が激突したり、多重事故を起こすことはなかった。立哨審判さんの顔見てないけど、初動対応してくれたこの方にマジ感謝。
そして、救助隊が到着。二人がかりで担架に運ばれて、ストレッチャーですぐ近くのメディカルセンターに運ばれた。落車したコーナーのそばでよかった。男女二名の看護師さんに引き渡されて、女性の方に大きな声でたくさん話しかけられながら、とりあえずアンダーシャツとパンツ以外を全て脱がされた。看護師二人で、これは折れている可能性高いねー、救急車呼ぼうと話しているのが聞こえた。救急車呼んでいる間に、男性の大会スタッフに、荷物の場所と保険証が入っている財布の場所を伝えて、二つとも持って来てくれた。
この日は落車が多くて、次々と選手が運ばれてくる。擦り傷の人が多かったが、骨折疑いの人が運ばれてくる、という情報を得て、看護師さんたちがええーという反応してたのを覚えてる。いや、申し訳ない・・・。
<医務室→救急車→病院>
30分か40分経過して、救急車が到着し、医務室の看護師さんから救命救急士3名に引き渡される。このときは痛みよりも、この先のことを考えていたので、痛みはさほどなかった。ただ右足が動かせそうにない。意識がはっきりしていて指先は動いてたので、周りにも安ど感はあった。擦過傷もいくつかあって血流してたけど、別に何とも思わない。それどころじゃなかった。まだレース中であろうNakadaさんに落車して救急車で搬送されることをメッセージ送っておく。
救急車内で毛布かけてもらいながら、受け入れ先を探してもらう。二軒目くらいで隣の岡山県津山市の病院が見つかり、サイレン流しながら岡山国際サーキットを後にする。医務室の看護師さんらと荷物取ってきてくれた大会スタッフに感謝。
救急車は非常に乗り心地よく、脚にもさほど響かない。車自体よりも、ベッドがエアマットになっているらしい。救命士の方が路面に応じて調整してくれていた。速度も一定ペースで、信号ストップがないから非常に安定したペースで巡航されていた。40,50分で津山市内の病院に到着。安全安心に運んでくれた救命救急士の3名にもたくさんお礼言った。
<病院→入院>
病院に着いてから、右足の股関節が痛み出す。担架からベッドに運ばれるときに激痛。加えて怖がりなので、そのたびに声がでる。ERスタッフに入院の説明と個室か相部屋かを迫られる。トイレもろくに行けない状態なので個室(6000円/日)を選択。痛い状態で、レントゲンやCTスキャンを撮られて、処置室のベッドで待機。知らん間に、もう一人運ばれてきて、カーテンめくってごあいさつ。後半の左コーナーで落車+はねられたらしい。当直医の診断で、右足の大腿骨頸部骨折が決定。明日、整形外科医の診断によって手術日が決まるらしい。
12時半になったので、妻にも速報連絡。Nakadaさんに宿泊先のチェックアウトと荷物を運んでもらうようお願いした。病棟の看護師さんが来て5階へ運ばれて個室へ。入院着に着替えさせてもらったが、とくにかく痛かった。擦過傷の消毒とかいろいろしてくれたけど、あまり覚えてない。そして、喉がカラカラ。
順番はわすれたけど、、、
・宿泊先の荷物をNakadaさんとTomidaさんが持ってきてくれた。同じところに泊まっていてよかった。レース後のお疲れのところ、大変感謝。
・岡山国際サーキットに放置された車と自転車の引き取りは、淡路島在住の妹夫婦にお願いした。火曜日なら取りに行けるということなので、サーキットにその旨を電話したら、火曜日は定休日だと・・・。そしたら、いまから取りに行くと。寿司屋は板前ワンオペで任せて、150㎞離れた病院まで来てくれた。そして、車のキーを渡して、岡山国際サーキットに19時に着いて、自転車積み込んで(複数台あったらしい)車を淡路島へ。お店放り出してまで駆けつけてくれて、まじありがとうございます。
・妻には、パジャマ等はレンタルできるし、手術までは来なくて大丈夫と伝える。
・職場には直属の上司(執行役員)と部下(マネジャー)の2名にメール連絡する。退院まで3週間はかかりそうとも。週明けの段取りは部下managerに簡潔にメールする。
動けないので、小便は尿瓶に。最初出すのにかなり苦労したので、個室にしてマジでよかった。18時にやっとごはんと水分にありつけた。この日は痛みでほとんど眠れず。
以上で、落車当日おしまい。単純な落車のわりに、失ったものが多すぎたので、自転車レースはこれで卒業します。