(新)闘病日記

結局mixiの日記との差別化に迷って、こんな漢字。w

たまには難しいことを書いてみる

2007年01月01日 12時19分20秒 | その他
麻生外務大臣や中川自民党政調会長が、日本の核兵器保有についての論議について発言したことは、まだ記憶に新しい。
両者とも「核保有について」の発言ではなく、正確には「核保有についての論議」について発言したわけだが、これを前者であるかのように騒ぎ立てている連中も少なからず見られる。
「核兵器を持とう」なら非難されて当然だが、「核兵器を持とうか、それともやはり持ったらいけないのか」という1ステップ前の段階でさえ、これだけの大騒ぎになってしまっている。

個人的な意見では、日本の核保有については、反対である。
更に言えば、米国の核保有も反対だ。露、英、仏、中など、他の核保有国に関しても同様。
未来のいつか、地球上から核兵器が無くなる日が来ることを切に願う。

さて、そのために、だ。
一番先に書いた、核保有についての論議は、是非ともやるべきだと思う。
というよりも、今の時代だからこそ、やらねばならないと思う。

現在は2007年。1945年に終結した第2次世界大戦から、既に60年以上が経過している。
…ということは。
実際に原爆が投下されてから、60年が経過したということである。その後は、各種の実験は行われたが、実戦で敵国を攻撃するために核兵器が使われたことは、少なくとも公表された情報によると、一度も無い。

そうなれば、恐らく今の小学生くらいが、実際に原爆の恐怖を味わった人達から直接話を聞ける、最後の世代であろう。
映像や文章は、ずっと残る。
しかし、本当に60年前のあの日に、広島や長崎で被曝した人達が、目の前で体験談を聞かせてくれる。そんな機会が永遠に失われる日が、もう目前に迫っている。

そのとき、どうするか。
昔の誰かが書いた文章、昔の誰かが撮った写真、昔の誰かが語った言葉。それだけで足りるのか。
「100年も昔に、我が国に原爆が落とされました。核兵器はいけません」
一体これで、誰が本気で核廃絶を思うというのか。
核の炎が焼き尽くした後、世界第2位の経済大国にまで成長した国の姿を見て、「別に原爆なんか落としたってどうにでもなる。良いじゃん」と思う人が出てこないと、誰が断言できようか。

ならば、「そのとき」が訪れる前に、議論をしなければいけない。
誤解しないで欲しい。先に書いたように、日本の核武装については反対だ。
つまり「核兵器を持とう」という議論をするのではなく、「何故日本が核を持ってはいけないか」について、後世の人々を納得させられるだけの議論を、今のうちに、しておかなければならないのである。
充分な説得力を持って、「核兵器を廃絶しよう」と訴えられるだけの結論を誰もが出せるよう、今のうちに、手遅れにならないうちに、準備しておかなければならないのである。

その結果、「やはり核兵器は駄目だ、非核三原則を守り抜こう」という結論が出れば、後の方針は盤石である。
また逆に、どれだけ論議を尽くしても核保有の方が理にかなうという結論が出たならば、それはそれで一つの結論である。もちろん「どれだけ論議を尽くしても」という部分が非常に重要であることは言うまでもないが。ここは民主主義国家だ、国民の大多数が自らの正義と良心に従って理性的に決めたのならば、個人的な反対意見は押し殺して、従おう。

いずれにしても、今の段階で、核保有の論議さえも封殺してしまうことは、今後の日本や世界情勢にとってマイナスであり、また論議反対派にとっては将来自身の足下をすくうことにもなりかねない愚行であるとしか言いようがない。
核保有論議、大いに結構。
気の済むまで論議を重ね、そして「核保有反対」の結論を導き出そう。

…とか難しそうなことを書いてみたけど、やっぱ似合わないよな。(´・ω・`)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (soda-d)
2007-01-08 15:51:13
コメントありがとうございます。

結局のところ、国民が一人残らず納得できる案などというものは無いわけですから、そのために「憲法のここにこう書いてある、それに従って自衛隊をこうする」という部分が重要なわけですよね。
そうなると専守防衛とは何か、今まさに日本に向けてミサイルの発射準備をしている敵国の基地を見過ごすしか無いのか、といった議論にもなるわけで、色々と難しい話ではありますが。

防衛庁も防衛省に格上げになりますが、それ自体は良いとして、「その後」がはっきりと見えてきません。
どうにも、政府首脳陣がどっちの方向に話を持って行きたいのか、いまいち分かりにくいのが不安です。
どちらに行くにしても、しっかりとした説明を忘れないで欲しいところです。
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どうでしょうか? (ここち)
2007-01-08 12:49:16
拝見致しました。核武装論議が賑やかです。北朝鮮による実験以来ポッと灯りが点ってしまって保有論者にとって心地よい傾向なのかも知れませんね。
 でもどうでしょうか?憲法、、、。
戦力は持ちませんよ、っと謳っていたと思います。良しにつけ悪しきにつけ骨格の憲法の改正論議が先に有るべきではないでしょうか?
煽る様な態度の政治家は一種大戦前の指導者のきな臭さを感じます。
 この態度を継続する事になれば他国は『拡大解釈で憲法すら侮る国』との烙印を押さざるを得ないのではないでしょうか?それは常任理事国参入、日本抜きドイツ+理事国会議の開催など明らかな態度として現れつつあるのではないでしょうか?ヤハリ、一般市民の様、内に外に在り方をもとに態度を明確にすべきではないかと思います。連合の中にあるのですから。
 勝手申しました。どうぞ、ご勘弁の程、、、、、。
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