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今村夏子 「こちらあみ子」
あみ子は悪くない。
いつも家族のこと、大好きなのり君のことを思っていてピュアで健気。
けれどもあみ子は周りの人た達と上手くコミュニケーション出来ない。片方しかないトランシーバーのよう。
あみ子がトランシーバーにこだわるのは、誰かと話したい、繋がりたい孤独の表れ。
あみ子だけが気づいていた鳥の巣の中に卵が3つ。
それが意味するものは明らか。
卵は親鳥に守られていたが、とても脆い存在であった。
あみ子のピュアで一途な思いは、悪い方へ悪い方へ進むが、誰があみ子を責められるだろう。
今村夏子はペシミスティックで切なさの漂う作品が多い。
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