
小野寺史宜 「ひりつく夜の音 」
小野寺さんの作品の魅力は、主人公が毎回誠実で真摯でいい人な所。しかし本作は、主人公が好意を寄せる女性がレジ係として働いているスーパーに、その仕事振りをこっそり偵察しに行き「さり気ない気遣いの出来るレジ係」について論じている所でサーっと冷めてしまった。「いい人」だと思っていたけど、かなり拘りを持って気を遣って遣っていい人であろうとしていて、しかもそんな「いい人」である自分に誇りを感じているように見えてしまった。その必死の気遣いを取り除いた下にはどんな性根が見えるのだろうと、ストーリー以外の所が気になった。
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