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川名壮志 「謝るなら、いつでもおいで」
「僕とぼく」を読んだ時、同じ作者が同じ事件について書いた本があると知り、読んでみた。
事件から16年。加害者も今、27歳かな?タイトルの「いつでもおいで」は、加害者の心に届いたのか、気になる。
被害者の父親は新聞記者で、殺人事件の遺族が記者達からどのように対応されるか熟知していた。そしてそれを自分でも経験し、無遠慮な取材にいかに擦り減っていくか気づく。「遺族の心情」に光を当てているのが良い。
誰よりも若いお兄ちゃんが一番達観していて、深い悲しみに揉まれた後に、実に力強く「いつでもおいで」と言っているのが凄い。
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