Seriously?

ひとりごとです

映画 ■■Girl / ガール■■

2019年08月08日 | 映画
とても評判がいいのだけど
他の人が絶賛するほどには
感動しなかった

所々寝てしまって
集中していなかった



映画 ■■Girl / ガール■■

☆☆☆



他の人の感想読んでたら
すごく名作だったような気がしてきた

でもその素晴らしさを見抜く力が
私にはなかった



ここから先ネタバレ感想です



トランスジェンダーの主人公
ララを演じた男優さんは
トランスジェンダーではないらしい

でも、非常に自然に
トランスジェンダーとして
女の子としてそこにいた

とにかく、演技が素晴らしい



そして、周りの理解が進歩的だ
ベルギーはオランダと同様
とてもリベラルな国だと聞いている

日本だったら
特に男親は
トランスジェンダーの息子(心は女性)を
受け入れることが出来ない人が殆どだと思う

ララのお父さんの献身的な協力に
脱帽だ
医療関係者も経験豊富で
バレエスクールの先生達も
分け隔て無く愛情を持って接している
周りの人々に恵まれていると思った



シスジェンダーの私たちは
「こんなに恵まれているのに
お父さんは必死なのに
この上、何が不満なの?

日本だったら
こうはいかないよ~」
なんて思ってしまう



でも、どんなに理解と協力が得られても
本人の孤独は分かってあげられないんだな

だって、誰も経験したことがないから

ララも
周りに同じ境遇の人がいないから
相談してもらって、アドバイスもらったり
その人をお手本にして
背中を追いかけて行くことが出来ない

だから自分がこれからどうなっていくのか
とても不安なのだ

それでなくても
思春期の若者達は不安定だ

更に
バレエスクールの厳しい練習
夢を掴みたいが
とても難しく藻掻く日々

足を痛めても血を流しても
痛みに耐えながら練習を続ける姿は
自傷行為をしているように見えた



周りの人達は
女の子として迎え入れてくれているが
ララはどうしようもない疎外感を感じる

そして
ティーンエイジャーの女の子達の
弱い者
異なる者を
みんなでいたぶる残酷さ

ララはありのままでは
受け入れてもらえない
奇異な生き物でも見るように
凝視されてしまう



大人達は理解を示すが
それにもかかわらず
どうしても拭い去れない疎外感・孤独が
ララを無口にする

「どんなに説明しようとしても
絶対にこの気持ちは分かってもらえない」
だから、ララはいつも無口だ
何を聞かれても「大丈夫」と答える
でも全然大丈夫じゃない



ラストシーンは衝撃的で
痛々しかった

どのように捉えて良いのかわからなかったが
私には
とても絶望的なエンディングに見えた


いつもそばにいて支えてくれるお父さんが
いつものように
労るように微笑む
そこにポジティブな救いと
将来への希望を見つけた人もいるのかも知れない



でも私は
ララの拒絶、絶望、痛みに
非常に打ちのめされてしまった
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