詐欺

人間世界が
詐欺の世界だから
やりきれない
まじめに
生きているのが
バカバカしくなる
だましの世界を
作り
だましの世界に
依存させてしまった
そして
人間から
心を
うばってしまった
人間と言う
仮面を
かぶらされて
まるで
こわれた機械のように
動いている
それを
見抜いた人間は
その世界から
さっさと
抜け出し
自由を
得ている
なんのそくばくも
しがらみも
無縁の世界へ
一番
かしこい人間だろう
もしかしたら
人間の本当の姿だろう

欲

欲さえ
なければ
純粋に
なれるはず
人間関係も
おだやかに
進むはず
なのに
人間には
欲が
最初に
来てしまうから
心が
消えてしまう
自分を
さらけ出せない
もっと
真実
いきる人間の
心で
生きてみたい
シンプルに

にぎる

にぎる手の
ぬくもりを
感じられたら
なんて幸せなことだろうか
もう
言葉など
いらない
無言で
いいから
このまま
手のぬくもりを
感じていたい
ずっと
ずっと
この命が
ある限り

そのまま

そのままと
言うけれど
そのままだと
変わらないから
嫌だ
人間は
少しでも
変わるように
日々を
生きる
汗を
たくさん出しながら
それでも
汗の数だけは
むくわれない
なんとも
つらい
実空間だろう
せめて
生きるのなら
ほんのわずかで
いいから
ごほうびが
欲しいんだ
それが
人間なんだ

室温

室温
１２℃
ぴんとした
冷たい空気が
悲しさの
空間を
作り出している
少しだけ
灯りが
あるから
安心だ
黒い空間は
あと
何時間続くのか
早く
お日様に
出会いたい