国訳大乗経 経典部 第七巻
ページ30一五行目 爾時、世尊即ち頌を説きて曰わく、
心の所見は有・無し、唯心に依るが故に起こる
身、資、所住、影は、衆生の蔵識の現ぜしなり心意及び識、自性の五種の法
二無我の清浄は、諸々の導師の演説するところなり
長短と歓待は展傳して互いに相生ず
有に因るが故に無を成し、無に 因るが故に有を成ず
微塵分析の事、色の分別を起こさず
唯心の安立する所なり、悪見の者は信ぜず
外道の行ずる處に非ず、声聞も亦復然なり
救世の説きたまう所は、自證の境界なり