ドラマで人生変わるとか。

いや～、それなりに長く生きてきて、今までいろんな体験してきたけど。
まさかドラマで人生変えられちゃうとは、思ってもみなかった。

「おっさんずラブ？なんか良く聞くけど、なんか男同士の恋愛ドラマなんでしょ？」
「なんか今年、はやってるみたいだけど、そんな騒ぐほどのものでもないでしょ？」

知らない人はきっとそういうに違いない。
私だって、ちょっと何かが違っていたら、きっと同じ反応してた。
ツイッターだって、人のをぼ～っと見るだけ、だったに違いないし。

このドラマの良さを語るのは…正直ちょっと難しい。
手っ取り早いのは、観てもらうことなんだけど、
観たところで、分からない人には別に、「ただのドラマ」らしいので。

我が家では、放映開始前に、家族が盛り上がってて。
私はむしろ「男同士の恋愛とか、何が面白いの？」って
すごく冷やかなまなざしで見てた（というか言ってた）のをはっきり覚えている。
正直、始まるのが楽しみというより、むしろちょっと不快なくらいだった。
それがねぇ…。

じゃあ、いったい何がそんなに響いたのか？
といわれても、これまた自分でもよくわからないけど。
たぶん、マイノリティーに優しい世界って、こんなにも心地よいのか、
ということを知ったのが、一番大きかったんだとは思う。

自分自身、いろんな意味で、ちょっとマイノリティーだな、という
自覚があったからかな。
そういう自分でも、きっとこの世界観なら受け入れられたんだろうなぁ、って思うと、
なんかすごく羨ましかったし、
だからこの世界観を大事に守っていきたい、という使命感に駆られたんだとも思うし。

深夜ドラマということもあって、例えばDVD化されるのが確実じゃない、
サントラも出るかどうかわからない、といういろいろな不安要素もあったりして、
じゃあそれを現実にするにはどうすればいいのか？とか。
もう今まで考えたこともなかったことを考えて、
やったことないことまでやってみて。

自分にこんな行動力あったのか？！って驚いたけど、
やってみたらすごく楽しくて、充実してたな～。
たぶんそのへんも、はまった理由の一つ。

たかがドラマ。されどドラマ。
人生変わる経験までが、ドラマなの？！
でも、それも、悪くない。
そう思わせてくれたのがこの「おっさんずラブ」というドラマだったんだよね。