衆議院解散、総選挙が決まったようです。
これは、今年の受験生は、この辺りをきちんと押さえて学習しておく必要がありますね。
中学受験生は、ほとんどの生徒がもう公民の学習は終えていると思いますが、
よくよく復習をしておきましょう。
押さえるポイントとしては
①衆議院と参議院の違い
②衆議院の解散は誰が行うのか
③衆議院の解散後、何がいつ行われるのか、また、そこで行われることは何か
①は、普段でもよく出題される内容ですが
任期、立候補者の資格、選挙形態、構成人数(定数)、解散の有る無し
は押さえておきましょう。
今回特に気をつけることは
衆議院の定数でしょうか。
今年の7月に公職選挙法(この法律の名前も覚えましょう!)が改正されて
衆議院議員の定数が減ったのですね。
小選挙区289人、比例代表176人の合計465人
となったので間違えないようにしましょう。
後は選挙の方法ですね。
今回行われる衆議院総選挙は「小選挙区比例代表並立制」です。
漢字でしっかり書けるようにしておきましょう!
どんな選挙方法かといいますと
都道府県ごとに細かく「選挙区」というグループが作られ、そこで1番たくさん票を獲得した候補者1人が選出される「小選挙区制」と
全国を11のブロックに分けて、獲得した票に応じて各政党の候補者が選出される「比例代表制」の2つを同時に行う方法‥
なんだかややこしいですねえ‥
投票する人間から見てみると、
まず「小選挙区」の投票用紙をもらい、
自分の選挙区に立候補している人の中から1人選んで名前を書き、
投票箱に入れ、
次に「比例代表制」の投票用紙をもらい
投票したい「政党名」を書いて投票箱に入れます。
小選挙区の方はなじみがあるというか分かりやすいと思うのですが‥
比例代表は、各政党がどれだけ票が集まったかで選出者が決まる方式なんですね。
その選出者は、各政党が事前に用意した「名簿」に書かれている候補者の上から順に決まります。
これを「拘束名簿式」といって
どの政党に何人の選出者が割り当てられるのかは「ドント式」という計算方法で決まります。
ちなみに参議院選挙の比例代表は「非拘束名簿式」です。
頭が痛くなってきた人はとりあえず
「小選挙区比例代表並立制」
「拘束名簿式」
「ドント式」
は覚えておきましょう‥
ちなみに、2つの投票をしたあとには「最高裁判所裁判官国民審査」があります。
これも覚えておきましょう!
最高裁判所の裁判官の名前が書かれた紙をもらい、
やめさせたい裁判官に×をつけて投票箱に入れるのですが
継続させたい裁判官に○をつける方式の方がいいと思います‥
①だけでかなり長くなってしまいました!
②は「天皇陛下」です。
衆議院の解散は天皇陛下の「国事行為」となっていることに注意!
③解散の後は「40日以内」に衆議院総選挙を行い、
選挙の日から「30日以内」に特別国会を召集しなければいけません。
特別国会では「内閣総理大臣の指名」を行います。
ちなみに「任命」は天皇陛下です。
せっかくの選挙ですので、余裕のある人はおうちの人に投票に連れて行ってもらうといいですね。