デトロイト・ソウル全盛期と共に活動したグループ、マジックトーンズ。60年代から70年代にかけて主にマイク・ハンクスの元に録音しシングルを残す。そのどれもが時代の音の変遷はあるものの、デトロイト・ソウルを体現しているもので、古くからコレクターには非常に評価が高いグループだといえよう。そんなマジックトーンズの68年のレコードを取り上げてみた。このレーベルからは三枚のリリースがあり、なんと一ヶ月間で三枚のリリースをしているようだ。まあ、それはおいといて曲の方に移そう。ゆったりとしたテンポにパーカッションがアクセントをつけるミッドテンポもので、時代の転換期らしく何となく頽廃感が漂う曲調となっている。そこにこのグループがリード・ヴォーカルを入れ替わりながら徐々に熱を帯びるという展開だが、あくまでどこかクールな感じがなんとも心地良い。さすがデトロイト・ソウルと唸らせるに十分のレコードであろう。
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