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(デンマークに行った時のワンショット。CMで有名になった海上に並ぶ風力発電。船上より)
『豊かなはずの日本人が、なぜ幸せを感じられないのか』
この言葉が、この本のキーワードであり、そして最初の小見出しともなっています。
そしてこれは、最近増えてきた“ノマドワーカー”の人にもぜひ、読んでいただきたい本だと思います。
この本田さん自身が長くノマド暮らしをしている人だからこそ、わかることがあります。
この本の著者、本田直之さんについては以下の記事も参考になるかと。
レバレッジコンサルティング
Dual Life 本田直之|ヒューマン|WEB GOETHE
媚びない人生とは、本当の幸福とは何か 『媚びない人生』刊行記念特別対談 【本田直之×ジョン・キム】(前編)|対談 媚びない人生|ダイヤモンド・オンライン
では、この記事に続き、やっと書評らしいことが書けます(笑)
さて、北欧と言えば税金と社会保障を合わせた国民負担率が6~7割近く(!)もあるのに、2010年ギャラップ調査による『幸福度ランキング』では、日本が81位だったのに対し、デンマークは1位、フィンランド2位、ノルウェー3位、スウェーデン4位と上位ランクをかっさらっています。
デンマークではマクドナルドもちょっとしたセットで1,500円とかいってしまうので、それだったらどこかカフェに入った方が良い気がしてしまいますw
私はまだデンマークには2回しか行ったことがありませんが、2回目に行った時は完全に個人旅行として行き、過ごした数週間のうちたった2日しかホテルに泊まらず(デンマーク国内の移動のため)、そのほとんどをいろいろな一般家庭の中で居候もしくはシェアさせていただいたり、泊まらないまでもいろいろな家に連れて行ってもらったりしたので(それこそ、一般家庭から大金持ちの方の家まで!)、結構彼らの生活は見てきているつもりです。
そんな私がこの本を読んでいるときはもう、「うん、そうそう!」頷きながら一気に読んでしまいました。
その中で、私が気になった言葉をいくつか抜き出して行きたいと思います。
・「何か欲しいものはありますか?」という質問に、北欧の人は回答に物質としての「モノ」をほとんどあげてこない。たいていが“家族の健康”とか“友人など周りの人の成功”。日本人だったらまず間違いなく「車が欲しい」等のモノを答えて行く人がまだまだ多い。
・モノから得られる幸福は続かない。
・物質的なものよりももっと精神的なもの、経験的なものに幸福度を感じている。
・“旅”が人生の大きなテーマとなっている。(ヴァイキングの末裔だからでしょうか…?)
・日本には瞬間の欲求を満たす選択肢がありすぎる。よって将来のことを考えた長期的な判断が難しくなる。
・選択肢がないことが豊か。
・デンマーク人は「ヤンテの掟 Jante loven - デンマーク ハーフキッズ">ヤンテの掟」の十戒が身にしみている。つまりは“身の丈を知る”ということ。
・「アフルエンザ」=「豊かさ病」にかかっている。
・無のものから価値を生み出す能力が必要になってくる。
・自由を与えられるということは、自己管理をしなければならなくなったということ。
・日本のバブル時代を生きてきた人たちは「幸せの閾値」が無駄に上がってしまっている。
・日本で「シンプルに生きる」というのはイコール“節約・我慢”といったイメージがあり、よって楽しくなかったりわくわくしないことで精神的に質素となってしまうが、北欧などの幸福度が高い国の人たちは自ら「シンプルな生活」を選択し、よって満足度が高く、モノより経験を選ぶことから精神的に裕福となり、結果として幸福を感じる。
・大切なのはお金でなく時間。
・モノを集めるために必死に働く先に幸せはない。
・地位や名声よりTwitterのフォロー
・「先生や親が言っていることはもちろんリスペクトしなくてはいけないが、最後は自分の判断を信じた方がいい」
「なぜなら、君たちの方が進化しているのだから」(現在の若者、いわゆる草食系の学生たちに)
・目の前の昇級より個人ブランドのアップ
・不便がつらいではなく、不便が楽しい。
・老子「仕事か遊びかはまわりが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ」
・「アップシフト」の時代は終わり、徐々に下げていく「ダウンシフト」の時代に変わった。
†††††††††††††††
そう、読めば読むほど、最初にも書いた通り“ノマドワーカー”な人には特にピッタリな本でした。
よくよく考えたら、北欧の人たちは過去、母国を離れヴァイキングとして他国に出向いて行った訳ですから、じっとオフィス内で仕事をしているよりもノマドのような自由な生き方をする方が考え方として合っているのは当然かもしれません。
もちろん、私のようにノマドでない人にも読んでほしいです。
先が見えない時代、これからどう生きて行くか、そしてどう生きてくのが本当の幸せなのか。
北欧という国々は、知れば知るほど今までの価値観が崩れて行き、そして今までどれだけ“井の中の蛙”だったかを思い知らされます。
そして、ますます知りたくなっていきます。
また、この本に関連して、ネット上でも6回に分けて記事を掲載されていますのでぜひ!
豊かなはずの日本人が、どうして幸せになれないのか|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
自由に生きるための「新しい幸せ」10の条件|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:幸福観とモノ編] 物質的なモノから幸福度を感じられる時代は終わった|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:お金と仕事編] バブルを生きてきた日本人は、 「満足の閾値」がムダに上がってしまっている|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:ライフスタイル編] 「衣」「食」のニーズが異常に低く、 「住」「旅」が高い|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:社会保障と制度編] 北欧が世界幸福度ランキングでトップにいる理由|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
あ~、また北欧行きたい~!><。
今はこのブログもすっかりガジェットネタ等ばかりですが(全然LESS IS MOREでないですね…(; ̄ー ̄川 アセアセ)、北欧については今後も不定期に書いていきたいと思っています!
『豊かなはずの日本人が、なぜ幸せを感じられないのか』
この言葉が、この本のキーワードであり、そして最初の小見出しともなっています。
そしてこれは、最近増えてきた“ノマドワーカー”の人にもぜひ、読んでいただきたい本だと思います。
この本田さん自身が長くノマド暮らしをしている人だからこそ、わかることがあります。
この本の著者、本田直之さんについては以下の記事も参考になるかと。
レバレッジコンサルティング
Dual Life 本田直之|ヒューマン|WEB GOETHE
媚びない人生とは、本当の幸福とは何か 『媚びない人生』刊行記念特別対談 【本田直之×ジョン・キム】(前編)|対談 媚びない人生|ダイヤモンド・オンライン
では、この記事に続き、やっと書評らしいことが書けます(笑)
さて、北欧と言えば税金と社会保障を合わせた国民負担率が6~7割近く(!)もあるのに、2010年ギャラップ調査による『幸福度ランキング』では、日本が81位だったのに対し、デンマークは1位、フィンランド2位、ノルウェー3位、スウェーデン4位と上位ランクをかっさらっています。
デンマークではマクドナルドもちょっとしたセットで1,500円とかいってしまうので、それだったらどこかカフェに入った方が良い気がしてしまいますw
私はまだデンマークには2回しか行ったことがありませんが、2回目に行った時は完全に個人旅行として行き、過ごした数週間のうちたった2日しかホテルに泊まらず(デンマーク国内の移動のため)、そのほとんどをいろいろな一般家庭の中で居候もしくはシェアさせていただいたり、泊まらないまでもいろいろな家に連れて行ってもらったりしたので(それこそ、一般家庭から大金持ちの方の家まで!)、結構彼らの生活は見てきているつもりです。
そんな私がこの本を読んでいるときはもう、「うん、そうそう!」頷きながら一気に読んでしまいました。
その中で、私が気になった言葉をいくつか抜き出して行きたいと思います。
・「何か欲しいものはありますか?」という質問に、北欧の人は回答に物質としての「モノ」をほとんどあげてこない。たいていが“家族の健康”とか“友人など周りの人の成功”。日本人だったらまず間違いなく「車が欲しい」等のモノを答えて行く人がまだまだ多い。
・モノから得られる幸福は続かない。
・物質的なものよりももっと精神的なもの、経験的なものに幸福度を感じている。
・“旅”が人生の大きなテーマとなっている。(ヴァイキングの末裔だからでしょうか…?)
・日本には瞬間の欲求を満たす選択肢がありすぎる。よって将来のことを考えた長期的な判断が難しくなる。
・選択肢がないことが豊か。
・デンマーク人は「ヤンテの掟 Jante loven - デンマーク ハーフキッズ">ヤンテの掟」の十戒が身にしみている。つまりは“身の丈を知る”ということ。
・「アフルエンザ」=「豊かさ病」にかかっている。
・無のものから価値を生み出す能力が必要になってくる。
・自由を与えられるということは、自己管理をしなければならなくなったということ。
・日本のバブル時代を生きてきた人たちは「幸せの閾値」が無駄に上がってしまっている。
・日本で「シンプルに生きる」というのはイコール“節約・我慢”といったイメージがあり、よって楽しくなかったりわくわくしないことで精神的に質素となってしまうが、北欧などの幸福度が高い国の人たちは自ら「シンプルな生活」を選択し、よって満足度が高く、モノより経験を選ぶことから精神的に裕福となり、結果として幸福を感じる。
・大切なのはお金でなく時間。
・モノを集めるために必死に働く先に幸せはない。
・地位や名声よりTwitterのフォロー
・「先生や親が言っていることはもちろんリスペクトしなくてはいけないが、最後は自分の判断を信じた方がいい」
「なぜなら、君たちの方が進化しているのだから」(現在の若者、いわゆる草食系の学生たちに)
・目の前の昇級より個人ブランドのアップ
・不便がつらいではなく、不便が楽しい。
・老子「仕事か遊びかはまわりが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ」
・「アップシフト」の時代は終わり、徐々に下げていく「ダウンシフト」の時代に変わった。
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そう、読めば読むほど、最初にも書いた通り“ノマドワーカー”な人には特にピッタリな本でした。
よくよく考えたら、北欧の人たちは過去、母国を離れヴァイキングとして他国に出向いて行った訳ですから、じっとオフィス内で仕事をしているよりもノマドのような自由な生き方をする方が考え方として合っているのは当然かもしれません。
もちろん、私のようにノマドでない人にも読んでほしいです。
先が見えない時代、これからどう生きて行くか、そしてどう生きてくのが本当の幸せなのか。
北欧という国々は、知れば知るほど今までの価値観が崩れて行き、そして今までどれだけ“井の中の蛙”だったかを思い知らされます。
そして、ますます知りたくなっていきます。
また、この本に関連して、ネット上でも6回に分けて記事を掲載されていますのでぜひ!
豊かなはずの日本人が、どうして幸せになれないのか|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
自由に生きるための「新しい幸せ」10の条件|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:幸福観とモノ編] 物質的なモノから幸福度を感じられる時代は終わった|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:お金と仕事編] バブルを生きてきた日本人は、 「満足の閾値」がムダに上がってしまっている|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:ライフスタイル編] 「衣」「食」のニーズが異常に低く、 「住」「旅」が高い|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
[北欧現地インタビュー:社会保障と制度編] 北欧が世界幸福度ランキングでトップにいる理由|幸福度ランキングトップの北欧3か国に行って、 幸せについて聞いてみた。
あ~、また北欧行きたい~!><。
今はこのブログもすっかりガジェットネタ等ばかりですが(全然LESS IS MOREでないですね…(; ̄ー ̄川 アセアセ)、北欧については今後も不定期に書いていきたいと思っています!