田嶋氏、次期JFA会長予定者に選出次期会長に選出された田嶋氏は3年後の2019年をめどに、Jリーグを現在の春秋制から秋春制への移行を考えていると明らかにしている。数年前から日本サッカー界を二分する問題になっているが、僕は秋春制移行には反対だ。その理由をここで書き綴ってみたいと思う。
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160131-OHT1T50131.html
1.そもそも秋春制のメリットがあまりない
欧州とカレンダーが一緒になることくらいで他には特にメリットはない。ブラジルやロシアは春秋制(3~4月開幕)で、どの国のリーグも秋春制でやってるわけではないし、近年は欧州でも春秋制にしようという動きもあるそうだ。
2.降雪地域の問題
新潟や山形を始め日本海側では当たり前のように雪が積もる。スタジアムだけではなく、駐車場やクラブの練習場の除雪も必要。ヒーティングシステムや、屋内練習場を整備するには地方クラブの財源ではとても無理がある。更に大寒波が起きた時のように交通網が麻痺すれば試合開催は不可能。
3.冬季期間の集客
西日本ならまだしも、東日本の地域によっては0℃前後まで冷え込むこともざらにある。そんな状況下でコアサポーター以外の集客が見込めるのか?
4.ウィンターブレイク
秋春制に移行する場合、降雪地域のことを考えるとウィンターブレイクは必要不可欠。ブンデスリーガのように1月の3週間だけでは足りないはず。1月から2月いっぱいをウィンターブレイクとすると、どの程度の過密日程になるのか?降雪地域のクラブはその間どこで練習を行うのか?更にウィンターブレイクを行うと開幕前と中断期間中と2度キャンプを行う必要が出てきてクラブの負担になる。例えば降雪地域のクラブは練習場の確保、または室内練習場の整備など。
5.開幕は7月中
秋春制とはいってもウィンターブレイクのことを考えると開幕時期は7月中になり、結局真夏の中で試合をしなければならない。
6.天皇杯の存在意義
天皇杯の特徴といえば元旦の決勝戦で、更にそれがシーズンの最終戦であることが存在意義のはず。秋春制になるとシーズン途中に決勝を行うことになる。もし日程を動かせないのであれば、天皇杯に代わりナビスコカップがシーズンの最終戦になるが、それでいいのだろうか。
7.ACLの日程
ACLは現在2月開幕、11月決勝で行わている。もしこの日程のまま秋春制に移行したら日本のクラブはJリーグのシーズンをまたいでACLを戦うことになる。