【ブラジル人補強の失敗】
[ジャン・パトリック]
素行が悪かったのか、わずかカップ戦2試合出場(1得点)で6月にクビ
[チアゴ・ガリャルド]
4節以降ほぼ全試合スタメン出場するも24節終了後、練習中にチームメイトと揉め事を起こし以降ベンチ外になり9/28に一時帰国(おそらく再来日はせず契約満了)
[ホニ]
ラファエル・シルバの後釜として獲得するが、素人が見ても本職はストライカーではなかった
チアゴ・ガリャルドはシーズン中盤までトップ下で攻撃の軸として出場していて、足元の上手さやボールキープ力を見せていたが、攻撃がチアゴ頼みだったのが悪かったのか選手内のコミュニケーションが上手くいっていなかったからか、チアゴが帰国してからチームが勝ち点を稼げるように。
日本人は外国人とコミュニケーションを取るのが不得意な人が多いし、日本の文化に馴染めない外国人も多い。選手の能力が秀でているから活躍できるとは限らない。外国人をチームの中心に据えるならチームの戦術に合っているかは当然、日本の文化に馴染めるかや素行なども獲得前にしっかり調査してほしい。
【吉田監督時代のツケ】
アルビレックスの特徴といえば、試合終盤になっても走り続けるスタミナと球際の強さだったが、吉田監督時代はそれまでいたフィジカルコーチをクビにし、代わりのコーチを置かなかった。当然、試合後半のスタミナ切れやセットプレーなどの球際で競り負けが起こり失点が増えた。三浦監督に交代してからはフィジカルコーチを再び置くようになったが、試合後半のスタミナ切れや球際の弱さは克服できていない。そして柳下監督時代から欠点になっていたセットプレー時の守備は、吉田監督になっても三浦監督になっても呂比須監督になっても改善しなかった。
【フロントの怠慢】
監督交代についてはシーズン終了前から動いていると思いたいが、新監督が決まるのが遅い。しかも今シーズンはまだ去就が決まっていないチョウ・キジェ監督にオファーを出してあっさり断られる始末。岡山の影山前監督にも断られ、12/12にようやく三浦文丈監督に決まった。
選手補強は今まで少数精鋭だったが、良い選手を揃えられなくなったせいか今シーズンは33名もの大所帯で開幕するも、戦力にならない選手が多く、出ていった主力選手を補う補強が全くできなかった。J1下位クラブがJ1クラブから一線級の選手を補強するのは容易ではないが、J2で活躍した若手や中堅すら獲得できないのでは厳しい。下位カテゴリーで大して活躍していない選手を6人もレンタルバックしたところで補強になるはずがない。
フロント陣はアルビレックスの現在の立ち位置や現状の戦力を把握した上で監督選考、選手補強してるのだろうか…とてもそうは思えない。
興行面に関しても上手くいっているとは言えない。成績が低迷している今でも2万人前後も入ってるのは新潟にサッカー文化が根付いたおかげだろう。しかしフロント陣は未だにビッグスワンを満員にすることを目指しているが、無料招待券をばら撒くだけで他に大きな集客対策をしていない。
【まとめ】
資金力があるガンバやセレッソ、グランパスなどでもJ2降格を経験した。サッカークラブは一つ歯車が狂うとあっという間に堕ちていく。資金力のない地方クラブのアルビレックスが14年連続でJ1在籍できたのは評価されるのかもしれない。しかし、いざ降格が現実となると、なんでこうなったのかなという思いしかない。来季の監督は誰になるのかわからないが、責任を監督にだけ押し付けるのではなくフロントも入れ替えて一から出直して欲しい。今のJ2はアルビレックスが優勝した頃とは違い昇格争いは激戦。1年でJ1復帰出来ればそれに越したことはないが、焦らずコツコツとアルビレックスを再建して欲しい。