スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
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企業に特定の年代が居なくても別に問題無いことは就職氷河期世代で証明済みだろ

2008年09月03日 | 大学・改革
なんでか大学「改革」なんていうカテゴリーを設けている故、タイトルにつられて買ってしまったのだが…。

三浦展『下流大学が日本を滅ぼす!』 (ベスト新書)

だいぶ前に、上から目線で下流をネタにするビジネスが始まっているんではないかということを書いたのだが、

上から目線で人外をネタにするビジネスだょ
「チョイ上目線」からの下流ネタには理由がある

その「下流観察ビジネス」の元祖たる三浦氏による例の『下流社会』の大学版といったところか。

確かに、18歳人口が減り続けているのに、大学の定員は減らず、それどころか新設学部やら新設大学がポコポコポコポコ出来ているから、これで問題が起きないほうがおかしい。


とはいえ、おそらく本書の制作側が誤算していたことがある。

それは、このテの「下流おちょくり・批判系」の商品を喜んで消費する層そのものが、実は自身が上から目線で見下されることに対しては最も激しく反発するということだ。


この本の文体は、「語りおろし」形式ということもあって、口語体の語り口調である。
それも、ほとんど「下流大学」の「ばかな学生」や、そういう大学を出て企業に入った「ばかな新社会人」を徹底して見下して揶揄する文体で書かれている。

このように、地の文が既に中立的な立場ではないため、読者の視線や感性が見下されている「学生」や「若者」に近いほど、強い反感を感じるだろうし、または最初のうちこそ「今のゆとり学生マジやべえなあげらげら」とか言ってなかば面白がって読んでいたような人でも、こうも延々と見下し調の文体が続くと辟易するのではないか。

「~だよね。」とか「~になっちゃうよ。」とか、昔の「桃尻語」ほどではないが、尻がむずむずしてくる。

もういっそのこと、「~だよNE!」とか、「~になっちゃうYO」とか書いちゃえYO!


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