いっぽいっぽまたいっぽ

今年度45歳。15年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

2015.12.15 モノをあげる文化

2015-12-15 17:52:10 | 日記

実家がミカン農家なので、職場にミカンをあげる。

たかだかそれだけのことだが、いちいち気を遣う。
というか、面倒臭い。

何故か。

それは、目立つから。

旅行のお土産とは違う。
旅行のお土産には「旅行に行った」という理由がある。

しかし、家で取れたものをあげるなどという、
「理由なくあげる」行為は、
お裾分けのご近所文化の中でなら当たり前だが、
そうではないところだと、目立ってしまう。

過去に職場で上司から、作った野菜をもらった。
別の上司から作ったミカンももらった。
その2件のみ。

あげるものがない人が、街にはほとんど。
もちろん私も同じで、あげるのは親が作るミカン。
私が作ったものではない。

若い世代が、家で作物を育てるなんてことはしていない。
だから、人にものをあげるという文化が生まれない。

本来、見返りを求めない「あげる」文化。
これを職場で行うのは、だんだん抵抗が出てきた。

自分でも意外だ。

少し悔しく、残念でもある。

みな、喜んでくれるのは分かっているのに、
自分が目立ちたくないためにブレーキをかけてしまうからだ。

優しさは世の中に必要なものなのに、
こういう形の優しさは、こと職場では発揮しにくい…

新たな気付き。
新たな勉強。

ここからまた自分がどう判断し、どう消化していくか。

他人事のようだが、見ものかな、と思う。



コメント
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