沙希の日記

毎日がつまらない

禁じられた恋の結末

2008年07月16日 | 小説
禁じられた恋の結末(3)自作


夕食の片付けもそこそこにインターネットで調べてみる事にした。
調べている最中も、さっきの主人の言葉が気になった。
「行って来たらいいじゃないか」
歳を取って心が丸くなったのか、いや何か変である。
結婚して18年にもなると”愛とか好き”ではなく
ただ一緒に暮らして、毎月お金運んでくれる人になってしまっている。
きっと向こうも同じで”ただ一緒に暮らして世話をしている、お手伝いとしか思っていに決まっている。

あの人は愛は他ですればいいと思っているのではないだろうか。
そんな二人を由美子は知っているのだろうかと、ふと考えた。
ぼっ~と画面を見つめていると由美子が
「お母さん 決まった?」
「え? あっ・・・ 普通電車じゃ時間かかるから急行で行く事にしたわ」
「じゃ 朝早く行こうよ。 松山見物しょうよ」
「そうね、そうしょうっか。 あ、お母さん着て行く物ががないわ」
「何でもいいじゃん 別にお母さんなんて誰も見ないから」
「コラ!」と言いながらも自分の姿を見直してみた。
妻と母親を18年間もやってきた姿は実年齢より10歳も年上のように見えた。


                 



はかどりませんわ・・
暑くって・・・
考える能力ないですわ・・

o;_ω_)oバタ
   

禁じられた恋の結末

2008年06月23日 | 小説
禁じられた恋の結末【2】(自作小説)


「このマークって無限大の無限でしょ?」
「知ってるじゃん」
「知っているのはマークだけよ」
「ねーねー お願い お願い」と由美子が私をまた拝んでいると主人が帰って来た。

「お父さんが良いって言ったら行ってもいいわよ。でも多分駄目だって言うわよ・・・.」
すると由美子は私にお願いする以上に猫なで声で
「ねーねー お父さん。お願いがあるのよ・・・・」と私に言った事と同じ事を主人に言った。
主人はきっと”駄目だ”って言うのに決まっているだろうと高をくくっていたら
「行って来たらいいじゃないか、由美子一人じゃ行かせられないけど、お母さんと一緒なら安心だ」

私はものすごくビックリして主人の方を向いた。
今まで何処にも連れってくれなかった主人が、私の同窓会さえ行くの反対した主人が
大きく目を見開いて口を開けている私の顔を見て「どうしたんだ?そんなに行ってもいいって言ったのがおかしいのか」
「そうじゃないけど・・・」と口ごもった。
そんな私達の会話などお構いなしに由美子は「やった~」と大喜びしている。



     
               



∞ 無限はポルノグラフィティのMugen から取りましたw
これからもポルノグラフィティ関連の何かが出て来ます。
って最終回まで書けるのか・・・

何時もの事ながら誤字脱字はお許しを~~~~

禁じられた恋の結末

2008年06月20日 | 小説
禁じられた恋の結末【1】(自作小説)


夕食の準備をしている時に由美子が珍しく猫なで声で話かけてきた。
「ねーねー お母さん。これ見て、見て」

由美子が手にしていたのは、チケットだった。

「沙希がね一緒に行けなくなったの、それがよデートだって!デート!急にだよ!あんなに一緒に行こうねって言ってたのにさ友達より男の方取るなんて許せないでしょ!?」と早口でまくしたてた。

「それで、お母さんにどうしろって言うの?」

「一生のお願い 一緒に行って」と、私に手を合わせて拝むようにした。

「お母さんは仏様じゃないわよ、それに一生のお願いって何回聞いた事か」

「ねぇ お願い、お願い、可愛い娘が一人で行くの心配でしょ?」

「じゃ 行かなきゃいいでしょ!」

「もったいないよー 1枚8000円もしたんだよ。2枚で16000円をドブに捨てるの! ほら、お母さんも知っているでしょ」

と、チケットを目の前に見せてきた。

そのチケットは由美子が何時も聴いている、うるさい音楽のバンドのようだった。

「お母さんその人らの事知らないし、うるさい音楽はどうもね・・・」

「お母さんって古いんだから、ライブ行ったら彼らの良さが分かるよ。このチケット沙希が取ってくれたのよ、前から6列目だよ6列目、こんな良い席二度と取れないだから!」

チケットには8を横にしたようなグループ名が書かれてあった。



             

誤字脱字あってもご勘弁を