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TAMAの日記

本当にTさんは「熱中症」だったのか?・・・

7月11日(月)

こんばんは。

7月8日の休みにブログを更新するつもりだったが
安倍元総理がこの日に奈良で銃撃されて、命を
落とされたとの報を聞き、とても書くことが
出来なかった。

この日本で白昼堂々と元総理が暗殺されたのも
ショックだが、私は今年の3月5日に伊勢神宮へ
詣でた時に、偶然、安倍元総理にお目にかかり
グータッチしてもらったので、その時の安倍さんの
笑顔が思い出されて、今でも涙が出そうだ。

その事はブログにも書いているので、ここで
写真などは出さないが、今そのブログを改めて
読み返しても、安倍元総理の警備が思いの外
緩々なことにビックリして、私がもし
テロリストなら大丈夫なのかという
疑問が記されていた。

現職の総理では無いし、安倍さん本人も
あまり厳重な警備は望んでいなかったの
かもしれない。

それにしても、奈良県警の警備は相当
お粗末だったようだが、平和な日本で、
こんなテロは起きないだろうという
思い込みが、奈良県警に限らず日本の
警備当局、そして私達の中にも漠然と
あったのではないかと思う。

そんなコッチの思い込みや願望などは、
殺ろうとしている、侵略しようとしている
相手には、全く通用しないという
ことだよな・・・

犯罪に限らず自然災害や国家間の
紛争等にも、今以上の備えが必要だなと、
今は感じている。

安倍さん、安らかに・・・



ブログの更新が滞ったのは、職場で
バタバタした事もある。

前回のブログで、新しい入所者さんの
担当となり、家族さんとの面談が
月曜日に設定されたので、公休日が
前倒しになる云々と書いた。

その結果5連勤となったが、一般企業では
当たり前の事で、それ自体は問題ではない。

実は、担当となった利用者Tさんは無事に
入所となったものの、体調不良で急遽
入院となり、わずか3日で退所となって
しまったので、その対応に追われて
バタバタしたのだ。

Tさんは90代の方で、6月20日までは
元気に歩いてほぼ自立の生活を送られて
いたのだが、ご自宅で体調不良を
訴えられて近隣の病院へ救急搬送され
「熱中症」と診断されてそのまま入院。

退院後はご自宅で静養されていたが
体力の低下でほぼ寝たきりの生活が続き、
ADLの低下を心配した在宅のケアマネさんが
リハビリをうちの施設に打診してこられた。

そういう事情もあって、コロナで長期に
休み、一旦全ての担当を外されていた
私が担当となり、月曜日に理学療法士と共に
ご自宅へ伺った。

家族さんは、Tさんが高齢でもあり無理は
させたくないが、ついこの間まで元気に
歩いていただけに、せめてお部屋とトイレの
間や、玄関先までだけでも杖で歩いて
欲しいとのご要望があり、Tさん自身も
そのように望まれた。

トイレはバリアフリー化されており
廊下に堅牢な手すりも既に取り付け
済みなので、ご家族さんがそう
望まれるのも当然だと思われた。

帰ってから理学療法士と話し合い
本格的なリハビリに入る前に、先ずは
低下してしまった体力の回復を図る
ことからスタートすることにした。

しかし・・・

初日から全く食事を召し上がらない。

環境の変化は、高齢者にとって大きな
精神的負担でもあり、そのような事例は
珍しい事ではないが、2日目も状況は
変わらず。

そして・・・

「なんか腹が痛いねん」

すぐに看護師に報告して、施設のDr.が診察

「腹部にコリのようなものがあるね」

血液検査の指示があり、その結果

「CRP値、白血球数が異常に高い。
盲腸か腹膜炎の疑いが濃厚だから、
明日、提携病院を受診してもらうよう
家族に連絡してくれ」

看護師から家族に状況を説明。

結果は分からないが、私は入院退所に
備えて準備に追われることになった。

翌日、提携病院を受診され、診断はやはり

「腹膜炎」

それも大腸に穴が開いていたとか・・

荷物を取りに来られた家族さんの話では、
前から腹の痛みは訴えていたが、ご飯は
普通に食べていたし、熱中症という頭しか
ないから、そんな大事とは思わなかった
とのこと。

「元気になったら、またお願いできますか・・・」

「もちろんですよ。お待ちしてます」

帰って行く後姿を見ながら、面談で最後に

「年内には、またお婆ちゃんが歩けるように
なって、明るく来年のお正月を迎えたいんです」

と家族さんが言われたのを思い出した。

なんとか家族さんの期待に応えたかったが
このような結果になり、非常に心苦しい
気持ちで見送った。

施設としては最善を尽くしたと思うが・・

おそらくTさんの今後の状況は厳しいものが
予想され、また新たな方針でケアが
進んでいくのだろう。

しかし、こうなると当初の「熱中症」の診断は
本当に正しかったのか?

家族が信頼する主治医の診断だから、私が
今更どうこう言えないが、なんとも
釈然としない気持ちで、これも
疲労増大の要因だ。

家族さんが、全ての症状を熱中症からきていると 
思い込んだ事で、Tさんの腹痛(sos)を見逃す
結果になったのではないか。

思い込みで判断を間違えないように、自分も
心がけたいと思う。


なんとも取り止めのない記事になったが
今日は、このへんで💤



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