何ヶ月か経った後も、相変わらずよく怒られていました。
なかなか思うようにいかない日々が続く中、利用者様のうちの1人…仮にAさんとしましょう、Aさんに異変がおこりました。
車椅子使用され、要介護度4か5だった方がいつも通り介助して車椅子に移乗して頂きホールにお連れしたものの、なかなか自分で食事しようとされませんでした。
それまでは、食欲もありご自分でお箸をもち食事をされ全量召し上がっていたのに…。
ひとまず、様子を見たあと食事介助をを行いました。
その後も、ご自分で食事されることはあまりなく少しずつ食事量が減っていき体力も今まで通りとはいかなくなり、レクリエーションへの参加どころかホールにお連れするのもご本人の負担になってしまう…そんな状況へと変わりました。
明るく、元気だったAさん。
特にどこかが病気ということもありませんでした。
年齢が90歳を越えていて、特に身体に異常はない…
いわゆる老衰、というもの。
ただ、ほんの少し前には笑って明るくいつも通り過ごされていたのに…
連携している病院とも、看取りに向けての連絡を取り合うようになりました。
そんなある日、ひな祭りが行事として行われました。
その時、ちょっとした奇跡が起こったのです…。
続きはまた次回。