最後の方の展開は好みではないけど、とにかく出てくる人も目に見える風景も伝わる感情も全て美しくて、これまでも清原果耶ちゃんの繊細な演技に惹かれるものがあったけど今回が一番かも、共演のシュー・グァンハンさんも歳の差を感じさせない演技で引き込まれた。
道枝駿佑くんや黒木華さん、松重豊さん、黒木瞳さんなど脇もしっかり配置で、正直なところ終わってすぐに主題歌とか流れるのは余韻を台無しにするようで好きではないけど、内容にリンクするようなミスチルの「記憶の旅人」の歌詞もよくてしみじみ聴き入ってしまった。
劇中で清原伽耶ちゃん演じるアミが描く絵は全て藤井道人監督の姉である画家の吉田瑠美さんが描いたものなんだとか、そのまま絵本にしてしまいたくなるような繊細なタッチの絵の数々も見どころ。
そしてそして、ジミーの日本の旅が東京のいつも通る品川駅から始まったのも嬉しくて、新潟、長野、福島など日本各地や夜景の見える展望台や天燈(ランタン)上げの名勝地など台湾の美しい風景も目の保養だった、GW真っ最中、どこに出かけられなくても映画館で旅した気分になれるかも?
☆あらすじ☆
18年前の台湾。高校3年生のジミーはアルバイト先で4歳上の日本人バックパッカー、アミと出会い、天真爛漫でどこかミステリアスな彼女に恋心を抱く。アミもまた、ある秘密を抱えながらもジミーにひかれていく。しかし突然アミの帰国が決まり、意気消沈するジミーにアミはある約束を提案する。現在。人生につまずいて久々に帰郷した36歳のジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取り、あの日の約束を果たすべく日本へ向けて旅立つ。東京から鎌倉・長野・新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で、彼女と過ごした日々の記憶がジミーの心によみがえる。
※映画.comより
キャスト
シュー・グァンハン
清原果耶
ジョセフ・チャン
道枝駿佑
黒木華
松重豊
黒木瞳
監督
藤井道人
123分
G
T・ジョイPRINCE品川9 18:15〜観客20人程/190席