これはいい意味で思っていたのと違っていたというか、片腕を鮫に奪われて立ち直る「ソウル・サーファー」みたいな意志の力の頑張り映画かと思ったら、逆境の二人がお互いにかけがえのない存在になっていく出会いの映画で、いくらでも感動的に盛り上げられそうなのに男女の近づき方とか“本音”の部分もうまく描かれていて最後までひきこまれた。
子供を使ったあの展開はズルいと思いながらも“きっかけ”という意味ではよかったのかも、子役も可愛かった!
主演のマリオン・コティヤールってこれまでキツい印象だったのはメイクのせいだったのかも、今回はノーメイクな雰囲気で今までで一番綺麗に感じた。
というか、主演は、ヒロインと出会う、5歳の息子をひとりで育てているシングルファーザーのアリを演じたマティアス・スーナールツのようにも思えた。
どこといって特徴のない男優さんだけど観ているうちに味があるように思えてきて、マリオン・コティヤールと再び共演するようなので期待できそう。
《南仏アンティーブの観光名所マリンランドでシャチの調教師として働く女性ステファニーは、事故で両脚を失う大怪我を負い、失意のどん底に沈む。そんなある時、5歳の息子をひとりで育てているシングルファーザーのアリと出会い、不器用だが真っ直ぐなアリの優しさに触れたステファニーは、いつしか生きる喜びを取り戻していく》
◆CAST
マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ、アルマン・ベルデュール、セリーヌ・サレット、コリンヌ・マシエロ
原題:De rouille et d'os
122分
品川プリンスシネマ4(プレミアム) 18:10~観客15人程/96席
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