この前の金曜日に「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」特集で初めてオタール・イオセリアーニ監督の作品「そして光ありき」を観て惹かれるものがあったので、他の作品も観たくなっての鑑賞だったけど、これは旧ソ連では「抽象的、形式主義的」という理由から上映禁止になった作品で2000年の第53回カンヌ国際映画祭で復元版が特別上映され、日本では2004年開催の特集上映「イオセリアーニに乾杯!」で初公開の作品とのことで、やはり観てよかった。
1962年の映画だけど、ほぼセリフなし、あっても意味不明な言語だったりなんだけど、なんとなく意味が伝わってきて、生活音や音楽は聞こえるという演出も新鮮でジョージアの風景も見どころだった。
他にも10分の短編「水彩画」、16分の短編「珍しい花の歌」のジョージア時代の2本もも同時上映で、どちらも今回の企画で初公開ということで短いながらもインパクトのある作品だった。
☆あらすじ☆
ある仲の良いカップルが、家具も電化製品もないアパートの一室で新生活を始める。他の住人の生活を見るうちに物欲が沸き、部屋には多くのものが増えていくが、次第に2人の心はすれ違うようになってしまう。
※映画.comより
キャスト
ギア・チラカーゼ
タニア・チャントゥリア
監督
オタール・イオセリアーニ
原題 Aprili
48分
ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:35〜161席
同時上映
「水彩画」(1958ソ連/ビターズ・エンド)
《「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで知られ、フランスを拠点に活動する名匠オタール・イオセリアーニが、祖国ジョージアでのソ連映画学院在籍中に制作した短編初監督作。》
こちらも日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
☆あらすじ☆
夫は飲んだくれ、洗濯女の妻が家計を支える貧しい家族。金を持ち出した夫とそれを追いかける妻は、夫の逃げ込んだ美術館で、ある家の絵を見つける。
※映画.comより
原題 Akvarel
10分
「珍しい花の歌」(1959ソ連/ビターズ・エンド)
《旧ソ連のジョージア出身で「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などの作品で知られる名匠オタール・イオセリアーニが、活動拠点をフランスに移す前、ジョージア時代の1959年に手がけた短編作品。》
イオセリアーニ監督の意に反して、検閲によりロシア語のナレーションがつけられた。日本では2023年2月開催の特集上映「オタール・イオセリアーニ映画祭 ジョージア、そしてパリ」にて劇場初公開。
☆あらすじ☆
歌と共に色とりどりの美しい花たちが映し出される。造園家の老人は、花や石を使って庭園を丁寧に飾りつけていくが……。
※映画.comより
原題 Sapovnela
16分
ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:35〜観客40人程/161席
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