続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ロスト・キング 500年越しの運命」(2022英/カルチュア・パブリッシャーズ)

《「クィーン」の名匠スティーブン・フリアーズが「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスを主演に迎え、500年にわたり行方不明だった英国王リチャード3世の遺骨発見の立役者となった女性の実話をもとに撮りあげたヒューマンドラマ。》

まずはイギリスではシェイクスピアは日常に根付いているんだなと改めて思ったというか、リチャード3世のこととかよくは知らないので最初のうちはあまり入り込めなかったけど、リチャード3世の汚名を晴らすべく時間とお金をかけて奮闘する主人公の姿に、これって推し活な話?と思ったら俄然身近に感じられた。

前にチコちゃんに叱られるというNHKの番組で、なぜ誰かのファンになるのかという問いの回答が“これでいいんだと思えるから”だったのを思い出して、なるほど、筋痛性脳脊髄炎という持病があるせいか、最初のうちは自己肯定感の希薄な印象の主人公が最後の方ではどんどん自己肯定感に満たされていたように思えて妙に納得、っていい加減な解釈だけど(^^;

脚本を担当したジェフ・ポープによれば“女性たちが軽視され、無視されること、誰かにノーと言われても諦めないこと、そして人から言われたことを絶対的な真実だと信じ込まないことについて書こうと意識した”とのことで、「リチャード三世協会」に入会して歴史研究にのめり込むようになる主人公を上から目線で見下す権力側のお偉方にチクリも心地よかった。

それにしてもこれが実話で、しかも実際はリチャード3世の遺骨のありかを探すまで8年もかかったとのこと、パンフに書いてあったフィリッパ・ラングレーの探求の道のりがまためちゃ面白くて改めてこの作品をもう一度観たくなった。

関係ないけど、スティーブン・フリアーズ監督といえば、大好きな「マイ・ビューティフル・ランドレット」をまた観たいと思ったらU-NEXTで配信されているとわかって嬉しくなった。

☆あらすじ☆
フィリッパ・ラングレーは職場で上司から理不尽な評価を受けるが、別居中の夫から生活費のため仕事を続けるように言われてしまう。そんなある日、息子の付き添いでシェイクスピア劇「リチャード三世」を鑑賞した彼女は、悪名高きリチャード3世も実際は自分と同じように不当に扱われてきたのではないかと疑問を抱き、歴史研究にのめり込むように。1485年に死亡したリチャード3世の遺骨は近くの川に投げ込まれたと長らく考えられてきたが、フィリッパは彼の汚名をそそぐべく遺骨探しを開始する。
※映画.comより

キャスト
サリー・ホーキンス
スティーブ・クーガン
ハリー・ロイド
マーク・アディ

監督
スティーブン・フリアーズ

原題 The Lost King

108分

G

TOHOシネマズシャンテ1 18:30〜観客7割程/224席









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