続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」(2020中国/ツイン)

《北京2022冬季オリンピック・パラリンピックで開閉会式の総監督を務めたことでも注目を集めた巨匠チャン・イーモウ監督が、映画をめぐるさまざまな思いを描いた人間ドラマ。「最愛の子」「山河ノスタルジア」のチャン・イーが主人公の男を演じ、少女リウ役を本作でデビューを飾ったリウ・ハオツン、村の映画館を仕切るファン電影役を「道士下山」などで知られるファン・ウェイが演じる。》

1巻の映画フィルム(正しくは映画上映前にかかるニュースフィルム)を追いかける逃亡者と孤児の少女の攻防を軸にした文革時代の中国の話なんだけど、タイトルの“ワンセカンド”の意味がわかる終盤に感動、孤児の少女を演じたリウ・ハオツンのチャン・ツィイーを彷彿させる可憐さや広大な砂漠の風景も見どころだった。

劇中で上映される「英雄子女」や「南征北赤坂」といった映画は創作なのかと思ったので時代再現とか凄い!と思いながら観ていたけど、実際に作られていた当時の映画と分かって、道理で迫力があったわけだと納得!

なぜ逃亡者が映画の本編前に流れるニュースフィルムに映る娘の姿を繰り返し観たがるのか、本当の意味がわかるのはパンフを読んでからという、それはネタバレとかではなくて、検閲でカットされたからという事実に驚いたけど、「紅いコーリャン」の昔からチャン・イーモウ監督のパワーが少しも衰えていないことも嬉しい驚きだった。

政治的なことはよくわからないけど、北京2022冬季オリンピック・パラリンピックで開閉会式の総監督を務めたりのチャン・イーモウ監督と、上の様子を伺いながらの下にも理解のある映写技師のファン電影の立場が被るように思えたのも印象的だった。

☆あらすじ☆
1969年、文化大革命下の激動の中国。造反派に抵抗したことで強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚となり、最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、「22号」という映画の本編前に流れるニュースフィルムに娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取った男は、娘の姿をひと目見たいという思いから強制労働所を脱走し、逃亡者となりながらフィルムを探し続ける。男は「22号」が上映される小さな村の映画館を目指すが、ある子どもが映画館に運ばれるフィルムの缶を盗みだすところを目撃する。フィルムを盗んだその子どもは、孤児の少女リウだった。
※映画.comより

キャスト
チャン・イー
リウ・ハオツン
ファン・ウェイ

監督
チャン・イーモウ


原題 一秒鐘 One Second
103分

G

TOHOシネマズシャンテ3 17:25〜観客30人程/190席




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