続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ドライビング・バニー」(2021ニュージーランド/アルバトロス・フィルム)

《過酷な状況に置かれながらも前向きに生きてきた女性が、離れて暮らす愛娘を取り戻すため戦う姿をユーモアたっぷりに描いたロードムービー。「ベイビーティース」のエシー・デイビスが主演を務め、「ラストナイト・イン・ソーホー」のトーマシン・マッケンジーがトーニャを演じた。2021年・第20回トライベッカ映画祭で審査員特別賞を受賞。》


これは思いがけずの面白さ! 
どうして妹夫婦の家に居候しているのか、どうして子供に思うように会えないのか、過去に何をしたのか、少しずつ明らかにしながらの展開がお見事。
やり方の是非はともかく姪を救い出したり、娘の誕生日のために奔走する主人公バニーの姿が直情的すぎてついていけないと思いながらも、子供に会うためなら何をしても許されるというわけではないけど、子供や姪を思うまっすぐな気持ちが伝わってきて、応援したくなった、演じたエシー・デイビスの生活感のある演技もさすが!

去年の12月に観た「ラストナイト・イン・ソーホー」でもヒロインのエロイーズ役が可愛くて目が釘付けになった、トーマシン•マッケンジーが今回はバニーの姪トーニャ役で登場、こちらでも可愛くて画面から目が離せなかった。

ニュージーランドの社会事情や監視下にある元囚人を取り巻く福祉施設の対応なども描かれていて、国は違うけどメッセージ的にはケン・ローチ監督作品を過激にしたような印象と思ったら、原題は「The Justice of Bunny King」とわかって納得、邦題はそのまま“バニーの正義”でもよかったような気もしたというか、着地点としては“ドライビング•トーニャ”でもよかったかも!

☆あらすじ☆
ある事情から妹夫婦の家に居候している40歳の女性バニー。幼い娘とは監視つきの面会しかできないが、娘の誕生日までに新居に引っ越して一緒に暮らすことを夢見て必死に働いている。そんなある日、妹の新しい夫ビーバンが継娘トーニャに言い寄っている場面を目撃したバニーはビーバンに立ち向かうが、家を追い出されてしまう。住む場所まで失ったバニーは救い出したトーニャとともに、愛する娘を奪い返すべく立ち上がる。
※映画.comより

キャスト
エシー・デイビス
トーマシン・マッケンジー
エロール・シャンド
トニ・ポッター
シャナ・タン

監督
ゲイソン・サバット

原題 The Justice of Bunny King

100分

G

ヒューマントラストシネマ有楽町1  16:45〜観客30人程/161席





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