続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ワース 命の値段」(2019米/ロングライド)


《マイケル・キートン主演で、アメリカ同時多発テロ被害者の補償金分配を束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ。キートンのほか、「ラブリーボーン」のスタンリー・トゥッチ、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のエイミー・ライアンらが顔をそろえる。監督は「キンダーガーテン・ティーチャー」のサラ・コランジェロ。》

あれから20年以上経っても未だに衝撃的な9.11のあの瞬間の映像からの、被害者の補償基金についての話だったけど、よく知っている俳優さんがマイケル・キートンとスタンリー・トゥッチくらいしかいなかったので地味な印象だったけどだからこそのリアルさがあってまるでドキュメンタリーを観ているような説得力のある作品だった。

内容的には難しいけど、主人公である実在の弁護士ケネス・ファインバーグの大学での授業風景から始まるので、ちょうど今放映中の「女神(テミス)の教室」を思い出したのもよかったというか、最初のうちは“人生はいくらに換算できる?ここは哲学のコースじゃない。だからこの問いには答えが出る。数字を出すこと、それが私の仕事だ。”と言い切っていた教授の姿が山田裕貴くんに被ったりして、合理的な計算式にこだわっていた教授がルールを撤回して対象者それぞれの事情を尊重する方針に転換するところが北川景子さんに被ったりとわかりやすく思えたりして、って比べるのは違うかもだけど(^^;

対象者の条件が変わって幅広く補償が行われるようになったために基金が枯渇しながらも、ファインバーグが始めた補償努力は他の弁護士や活動家によるロビー活動によって永久補償を勝ち取ることになったのだそうで、地道な努力にも頭が下がる思いだった。

☆あらすじ☆
2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを受け、米政府は被害者と遺族救済を目的とした補償基金プログラムを立ち上げる。その特別管理人を任された弁護士のケン・ファインバーグは独自の計算式により、個々人の補償金額を算出する方針を打ち出すが、被害者遺族が抱えるさまざまな事情と、彼らの喪失感や悲しみに接する中で、いくつもの矛盾にぶち当たる。チームが掲げる対象者約7000人の80%の賛同を得る目標に向けた作業が停滞する一方で、プログラム反対派の活動が勢いづいていく。期限が迫る中、苦境に立たされたファインバーグはある大きな決断を下す。
※映画.comより

キャスト
マイケル・キートン
スタンリー・トゥッチ
エイミー・ライアン
テイト・ドノバン
シュノリ・ラマナタン
タリア・バルサム
ローラ・ベナンティ
マーク・マロン
アトー・ブランクソン=ウッド
クリス・タルディオ

監督
サラ・コランジェロ

原題 Worth

118分

G

T・ジョイPRINCE品川7 18:50〜観客20人程/124席





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