ジョニー・デップの「MINAMATA ミナマタ」もまだ記憶に新しかったりするけど、こちらはテフロン加工のフライパンを扱っているのでさらに身近で背筋が凍る思いだったというか、大企業の隠蔽体質に怒りを通り越して脱力しそうになったけど、弁護士の良心とこれを映画化しようとした映画人の勇気に救われる思いだった。
企業に付く側の弁護士が企業を敵に回してまで真実を明らかにしていく過程が映画的にも面白く描かれていて、そんな主人公を支える家族たちとのドラマとしても見ごたえ充分、アン・ハサウェイやティム・ロビンス、ビル・プルマンなど共演者も豪華なのも見どころだった。
これがフィクションだったら解決してハッピーエンドにもできるところだけど、パンフに載っていた“現実に起きたことだから美しい大団円を迎えるようなラストはない”というトッド・ヘインズ監督のコメントも印象的、
家にあるフライパンをチェックしてみようと思った。
あらすじ
企業弁護士のロブは、ある日、とある調査依頼を受けた。工場からの廃棄物による土壌汚染が原因で、190頭もの牛が死んだと言うものだった。確証もないまま、裁判所に資料の開示を求めたロブだったが、調べを進めていくうちに、事態の深刻さに気づいていく。
原題 DARK WATERS
126分
監督
トッド・ヘインズ
キャスト
マーク・ラファロ
アン・ハサウェイ
ティム・ロビンス
ビル・キャンプ
ヴィクター・ガーバー
ビル・プルマン
TOHOシネマズシャンテ2 16:25〜観客6割程/201席
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