続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」(2019米/キノフィルムズ)

《アメリカで実際に起きた土壌汚染に関する裁判を基に、トッド・ヘインズ監督が映画化した社会派ドラマ。廃棄物による土壌汚染を巡り、ひとりの弁護士が、権力も後ろ盾もある大企業を訴え、真実を探求する姿を描く。出演は、マーク・ラファロをはじめ、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス、ビル・キャンプ、ヴィクター・ガーバー、ビル・プルマ。》

ジョニー・デップの「MINAMATA ミナマタ」もまだ記憶に新しかったりするけど、こちらはテフロン加工のフライパンを扱っているのでさらに身近で背筋が凍る思いだったというか、大企業の隠蔽体質に怒りを通り越して脱力しそうになったけど、弁護士の良心とこれを映画化しようとした映画人の勇気に救われる思いだった。

企業に付く側の弁護士が企業を敵に回してまで真実を明らかにしていく過程が映画的にも面白く描かれていて、そんな主人公を支える家族たちとのドラマとしても見ごたえ充分、アン・ハサウェイやティム・ロビンス、ビル・プルマンなど共演者も豪華なのも見どころだった。

これがフィクションだったら解決してハッピーエンドにもできるところだけど、パンフに載っていた“現実に起きたことだから美しい大団円を迎えるようなラストはない”というトッド・ヘインズ監督のコメントも印象的、
家にあるフライパンをチェックしてみようと思った。

あらすじ
企業弁護士のロブは、ある日、とある調査依頼を受けた。工場からの廃棄物による土壌汚染が原因で、190頭もの牛が死んだと言うものだった。確証もないまま、裁判所に資料の開示を求めたロブだったが、調べを進めていくうちに、事態の深刻さに気づいていく。


原題 DARK WATERS

126分

監督
トッド・ヘインズ

キャスト
マーク・ラファロ
アン・ハサウェイ
ティム・ロビンス
ビル・キャンプ
ヴィクター・ガーバー
ビル・プルマン

TOHOシネマズシャンテ2 16:25〜観客6割程/201席

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