続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「きみはいい子」(2015/アークエンタテインメント)

“大人も子どもも共感できる文学作品に贈られる坪田譲治文学賞を受賞した、中脇初枝の同名短編集を映画化。真面目な青年教師や、親から折檻を受けて育った母親の格闘を核としつつ、大人と子どもの間の問題を描き出す。『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が虐待、いじめ、虐待の連鎖、学級崩壊といった現代的なテーマに真摯に向き合いながら物語を紡ぐ“

これは去年気になりながらも観逃していたので、新年早々観られてよかった!

今の学校事情の複雑さも知ることができて、子供も大変だけど、お母さんや学校の先生も大変なんだと改めて実感、大人だって褒められたいし抱きしめられたいんだと思うと、尾野真千子さん扮する、子供に厳しく当たるお母さんの暗闇が見えてくるようで愛おしく思えた。

新米教師を演じた高良健吾くんの未熟さを残しながらも持ち前の優しさでクラスの児童と向き合おうとする姿にも共感できて、担当したクラスの子供たちの自然な様子にも引きこまれた。

“子どもを可愛がれば、世界が平和になる“という台詞も印象的、“幸せは、晩ごはん食べて、お風呂入って、寝るときにママからおやすみって言われた時の気持ち”という自閉症の子供の台詞に涙が出そうになった。

呉美保監督作品は「そこのみにて輝く」も含めた3作品とも面白かったので相性がよいのかも、これからの作品にも期待したい。

ストーリー
何不自由ない家庭で育った新人の小学教師、岡野は初めて受け持ったクラスの児童たちが抱える問題に直面して悪戦苦闘。一方、3歳の娘を持つ母親、雅美は、親から受けた虐待の記憶に苛まれ、我が子をつい折檻してしまう。彼らの苦悩は、どこにたどり着くのか?


121分

監督
呉美保

出演
高良健吾
尾野真千子
池脇千鶴
高橋和也
喜多道枝
黒川芽以
内田慈
松嶋亮太
加部亜門
富田靖子


キネカ大森2 17:10~観客7割程/69席





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