原作は2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに執筆されて2018年に出版されてベストセラーとなった小説ということだけど、男たちからの性被害が悪魔の仕業だとか、作り話とかで片付けられたりがそんなに遠い昔の話ではないことにまずは驚いた。
会話で話が進むと言っても舞台劇調ではなくて、自給自足の村のアーミッシュみたいな暮らしぶりも興味深いものがあったというか、女性たちの話し合いの記録係であるオーガスト以外はほぼ女性だけで話が進むんだけど、女性について語ることで逆に男性について語られているのも面白かった、
監督として起用されたサラ・ポーラー監督も実際に10代で性被害に遭ったとのことで演出にも生かされていて説得力があったのかも。
内容的には重いんだけど、ルーニー・マーラー演じるオーナとベン・ウィショー演じるオーガストとのやりとりが美しくて、南十字星のシーンに涙が出てしまった、ラブストーリーとしても秀逸!
☆あらすじ☆
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女たちがたびたびレイプされる。男たちには、それは「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。やがて女たちは、それが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。男たちが街へと出かけて不在にしている2日間、女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。
※映画.comより
キャスト
ルーニー・マーラ
クレア・フォイ
ジェシー・バックリー
ジュディス・アイビ
シーラ・マッカーシー
ミシェル・マクラウド
ケイト・ハレット
リブ・マクニール
オーガスト・ウィンター
ベン・ウィショー
フランシス・マクドーマンド
キーラ・グロイオン
シャイラ・ブラウン
監督
サラ・ポーリー
原題 Women Talking
105分
G
TOHOシネマズシャンテ2 17:20〜観客6割程/201席