これは不思議な感覚というか、ある事情で甥を預かることになった主人公とその甥との共同生活を描いただけの話なんだけど、介護や子育てなど織り交ぜながらの、面倒をみること、みられることの関係性の変化も面白くて、甥の母も含めてどこかしら病んでいるような登場人物たちと一緒にセラピーを受けているような感覚で、観終わる頃にはこれまでと少し違った風景が見えてくるような作品だった。
モノクロで映し出されるデトロイトやロサンゼルス、ニューヨークなどの都市の美しさも見どころ。
そして何と言ってもホアキン・フェニックス演じる主人公の甥っ子を演じたウッディ・ノーマンくんの自然体な演技に脱帽!
☆あらすじ☆
ニューヨークでひとり暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニーは、妹から頼まれて9歳の甥ジェシーの面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活が始まる。好奇心旺盛なジェシーは、疑問に思うことを次々とストレートに投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を示してくる。それをきっかけに次第に距離を縮めていく2人。仕事のためニューヨークに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが……。
※映画.comより
キャスト
ホアキン・フェニックス
ウッディ・ノーマン
ギャビー・ホフマン
スクート・マクネイリー
モリー・ウェブスター
ジャブーキー・ヤング=ホワイト
監督
マイク・ミルズ
原題 C'mon C'mon
108分
G
TOHOシネマズ錦糸町6 17:25〜観客30人程/116席