まずはこれが日本で劇場公開される初のモロッコ長編劇映画ということで、舞台になったカサブランカの街の様子など覗くことが出来たのは大収穫!
予告編から、ひとり娘を育てているシングルマザーのパン屋さんが助けた訳ありな妊婦さんが手腕発揮して作ったパンが大好評で、無事に出産からの家族のような存在になってめでたしめでたしな話と思ったら、そんな予断を許さないモロッコの女性たちの生きづらさが描かれていて身の引き締まる思いだった。
厳しい中にもナレーションや説明を排した絵画的な美しさが印象的、オーディションでは見つけられずに、ロケハン中に路上で遊んでいて抜擢されたという、ワルダ役のドゥアちゃんの無邪気な可愛さも救いだった。
まだずっと上映していると思って先延ばしにしていたら今日で上映終了とわかってあわてての鑑賞だったけど観逃さなくてよかった。
あらすじ
カサブランカでパン屋を営むアブラは、臨月を迎えようとするサミアを迎え入れる。未婚と言うイスラムのタブーに触れたサミアと、夫を亡くし幼い娘を抱え生活をするためにパンを焼くアブラ。孤独を抱えたふたりは、日ーのパン作りを通じて心をかよわせていく。
原題 ADAM
101分
監督
マリヤム・トゥザニ
キャスト
ルブナ・アザバル
ニスリン・エラディ
ドゥア・ベルハウダ
アジズ・ハッタブ
ハスナ・タムタウイ
TOHOシネマズシャンテ3 19:10~観客40人程/191(95)席
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