もう、主人公兄弟の弟の寛太が「火垂るの墓」の節子に被ってしまって最後まで観るには辛いものがあったけど、北方四島における実話をもとにしながらも、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り込んだ映像が息をのむほど美しくて引き込まれた。
大震災もそうだけど、戦争は終わったはずなのに、ある日突然故郷を奪われた色丹島の島民たちの悲劇も忘れてはいけないひとつとして、映画を通して改めて知ることができて観逃さなくてよかった。
《1945年の色丹島。亡き母が愛読していた宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカムパネルラから名をとられた純平と寛太の兄弟は、父親の辰夫と祖父の源三とともに暮らしていた。戦争が終わり、ソ連軍の進駐により島民たちの間に混乱と不安が広がっていく中、兄弟の通う学校にも軍靴が響きわたり、やがて少年たちは家族との別れやロシア人少女との淡い初恋を経験していく》
原作・脚本は「北の国から」の杉田成道。アニメーション制作をProduction I.Gが担当し、「アタゴオルは猫の森」「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」などを手がけてきた西久保瑞穂が監督を務めた。
◆キャスト
市村正親, 仲間由紀恵, 柳原可奈子, ユースケ・サンタマリア, 横山幸汰、北島三郎
102分
品川プリンスシネマ4(プレミアム)16:35~観客10人程/96席
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