《「マグノリア」でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したほか、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭の全てで監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン監督が、自身の出世作「ブギーナイツ」と同じ1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に描いた青春物語。サンフェルナンド・バレー出身の3人姉妹バンド「HAIM(ハイム)」のアラナ・ハイムがアラナ役を務め、長編映画に初主演。また、アンダーソン監督の多くの作品でタッグを組んだ故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンが、ゲイリー役を務めて映画初出演のほか、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディらが出演。》
リコリス・ピザというのは食べるピザのことではなくて1969年から85年まで南カリフォルニアに実在したレコードショップの名前でリコリス(甘草)の色とピザの形でレコード盤、頭文字もL.P.というシャレを効かせたネーミングなんだそうで、確かに1970年代の音楽もてんこ盛り!
年代も音楽的にもこの前観て大のお気に入りになった「C.R.A.Z.Y.」と被るところがありながらも、俳優で見る自分的には主人公の男女の役者さんが好みではなかったのであまりハマれなかったけど、ショーン・ペンやブラッドリー・クーパーが出ていたのも見どころ、手の込んだラブストーリーとしても楽しめた。
年上の女性に一目惚れして一方的に迫る少年を演じた俳優さんがとても15歳に見えなくて困ったけど、アンダーソン監督作品の常連であったフィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマンとわかってなるほどよく似てるかもと思った、さすがに15歳ではないにしてもまだ十代というのにもびっくり!
それにしても、予約した時は周囲に誰もがいなかったのに、着席する頃には隣席にも人がいて落ち着かなかったというか、公開されてもうひと月以上経つのに未だに観客が多いのにも驚いた。
☆あらすじ☆
1970年代、ハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。高校生のゲイリー・ヴァレンタインは子役として活躍していた。一方、アラナ・ケインは、社会に出て働くも、将来が見えぬまま過ごしていた。
ゲイリーは、高校の写真撮影のためにやってきたアラナに一目惚れする。「君と出会うのは運命なんだよ」「僕はショーマン。天職だ」。未来になんの迷いもなく、自信満々のゲイリーに、アラナは「自分の将来?夢?分からない」と力なく答える。それでも、ふたりの距離は徐々に近づいていく。
※映画.comより
キャスト
アラナ・ハイム
クーパー・ホフマン
ショーン・ペン
トム・ウェイツ
ブラッドリー・クーパー
ベニー・サフディ
エスティ・ハイム
ダニエル・ハイム
ドナ・ハイム
モチ・ハイム
監督
ポール・トーマス・アンダーソン
原題 Licorice Pizza
134分
PG12
新宿シネマカリテ1 18:00~観客7割程/96席