続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「逃げきれた夢」(2023/キノフィルムズ)

《光石研が12年ぶりに映画単独主演を務め、人生のターニングポイントを迎えた男が新たな一歩を踏み出すまでの日々をつづった人間ドラマ。元教え子・南を吉本実憂、妻・彰子を坂井真紀、娘・由真を工藤遥、旧友・石田を松重豊が演じる。「枝葉のこと」などで国内外から高く評価された二ノ宮隆太郎監督が、「2019フィルメックス新人監督賞」グランプリを受賞した脚本をもとに自らメガホンをとった商業デビュー作。》

これは気になりながらも観逃していたのでこの前観た「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」と同じくキネカ大森での“見逃した邦画、もう一度観たい邦画'23”のリストで見つけての鑑賞になったけど、思っていたのといい意味で違っていたというか、タイトルからなんとなく逃走した主人公の話と思ったら、脳の病気?で記憶が薄れていく中で終活を考えるようになった主人公の話で光石研さんがあいかわらずいい味を出していて、何が起こるというわけではないけど、丁寧に日常を切り取っているところは役所広司さん主演の話題作「PERFECT DAYS」と被るところがあるかも。

このところ消化不良気味な作品が続いたので、旧友の役で登場の松重豊さんと三石研さんとのあまりにも自然なツーショットにご褒美をもらえたような気分だった、元教え子役の吉本実憂ちゃんも繊細な役どころを好演、正方形に近いスクリーンサイズも内容だけでなくキネカ大森との雰囲気とも合っていて集中して観ることができたのも収穫だった。

☆あらすじ☆
北九州の定時制高校で教頭を務める末永周平は元教え子の平賀南が働く定食屋を訪れるが、記憶が薄れていく症状に見舞われ、支払いをせずに立ち去ってしまう。ふと周囲を見回してみると、妻・彰子との仲は冷え切り、娘・由真は父親よりもスマホ相手の方が楽しそう、さらに旧友・石田との時間も大切にしていなかったことに気づく。これからの人生のため、これまで適当にしていた人間関係を見つめ直そうとする周平だったが……。
※映画.comより

キャスト
光石研
吉本実憂
工藤遥
杏花
岡本麗
光石禎弘
坂井真紀
松重豊

監督
二ノ宮隆太郎

96分

G

キネカ大森2 19:45〜観客10人程/68席







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