が〜ん、山田涼介くんと浜辺美波ちゃん共演で楽しみにしていたのに、微妙だったかも。
好感度高い美男美女俳優配置で、声を出すことをやめた青年と視力を失ったピアニスト志望の音大生の出会いとか、もう材料も下ごしらえも充分で、あとほんの少し調味料を足すだけでいいのに、色々なエピソードが交錯して、エグいシーンの方が強調されてしまったような感じで何度もリピートしたくなるような作品でなくて残念だった。
原案ということなので原作に縛られていない分色々なエピソードを詰め込みすぎたのかもだけど、セレブな音楽一家の中で浮いている存在の野村周平くん演じる北村や、山田涼介くん演じる蒼が声を出さなくなったきっかけを作ったような感じの友人との関係、職業や見かけで人を判断する人々など、どれかに絞って、もう少しキュンキュンするシーンを入れてもいいような気もしたけど、そこは「ミッドナイトスワン」の監督と思えばひと味違うラブストーリーとして納得?
せめて舞台挨拶中継の方でキュンキュンできたから良かった、ヤンキー臭を消して痩せてこいと言われてその通りにしたという野村周平くんにもキュン、久石譲さんやミセスの音楽もよかった。
物語を動かすきっかけになる鈴のような小道具のアップでタイトルが出る素敵な出だしが印象的だったので調べたら鈴のようなものの正体はガムランボールというもので、「ドリームボール」とも呼ばれて、持ち歩くと幸運をもたらすとか、お守りの効果があるともいわれているそう、音の出るものは好きなのでお取り寄せしてみようかな?
余談だけど、タイでの上映イベントも決まって参加する山田涼介くんも浜辺美波ちゃんに古田新太さんが頼んだお土産が“日持ちのいい虫”ですって、なんか想像したら頭から離れなくて困りましたw
☆あらすじ☆
ある出来事をきっかけに声を発することをやめ、毎日をただ生きているだけの青年・蒼。不慮の事故で視力を失ったピアニスト志望の音大生・美夏と運命的な出会いを果たした彼は、絶望の淵に追い込まれながらも夢を諦めない彼女にひかれていく。美夏をすべての危険から守ろうとする蒼だったが、彼女に思いを伝える方法は、そっと触れる人差し指とガムランボールの音色だけ。そんな蒼の不器用な優しさがようやく美夏の心に届きはじめた矢先、運命の渦が2人をのみ込んでいく。
キャスト
山田涼介
浜辺美波
野村周平
吉村界人
SWAY
中島歩
円井わん
辰巳琢郎
古田新太
監督
内田英治
116分
T・ジョイPRINCE品川5 15:45〜観客7割程/210席