昨年(2020年)11月に20cmドブソニアン望遠鏡で撮影しました火星写真に衛星フォボスが写っていました。
4月5日強風の晴れ。2月に撮影しましたオリオン座θ1(トラペジウム)に15等の星が写っていましたので、昨年火星の衛星を狙って撮影しました写真を見直してみました。
昨年撮影直後にソフト現像処理してチェックしました。その時は写っていないと思ってあきらめていました。
しかし、トラペジウムの15等星のことがありましたので、もう一度火星の衛星を狙った写真を全数チェックしました。
その結果、衛星フォボス(光度11.3等)が写った写真を見つけました。
ステラナビゲータ11ソフトで撮影日時の火星と衛星のシミュレーションと比較して、衛星フォボスであることを確認しました。残念ながら、もう一つの衛星ダイモス(光度12.4等)は写っていません。
火星の衛星写真ファイルは捨てるつもりでいましたが、そのまま保存しておいて良かったです。このようにあきらめていた写真が使えることがありますから。
火星の衛星撮影チャンスは大接近の10年以上先しかないかもしれません。貴重な衛星写真となりました。
撮影した写真を添付します。
火星の衛星フォボス
2020年11月21日19時50分17秒 露出0.6秒×2コマ 20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6
直接焦点撮影 トリミングISO1600 自宅 気温13℃ ※矢印方向が大体北