夕空低空のアトラス彗星(C/2024 G3)をε-130D望遠鏡で撮影しました。
1月16日夕方、空全体は晴れ。しかし、西空は曇り。夕方の天気予報を信じて自宅近郊の「カノープスの見える丘」へ車で行きました。
北極星はまだ見えませんので、極軸をポーラメーターで大体の北極へ合わせました。
夕空の金星もまだ見えませんので、本日(1/16)の金星の赤緯に合わせて望遠鏡の赤経軸を振って金星を導入しました。赤緯軸の導入誤差をチェックしました。
赤経軸の目盛環を金星の本日の赤経に合わせて、見えない土星が導入できるかチェックしました。
手動ハンドルで土星の赤経まで回し、赤緯誤差を見込んで土星の赤緯へ合わせました。
カメラモニターでチェックしました。土星が写野内へ導入できました。
これで、同様にしてG3彗星も導入できることを確認できました。
G3彗星の本日の赤経・赤緯(赤緯の導入誤差含む)の位置へ望遠鏡を向けました。
17時過ぎ、丁度彗星のいる西南西方向が灰色雲で覆われています。ファインダーでチェックしても、十文字の付近は雲だらけです。
仕方なく大きな雲の移動するのを待ちました。
待つこと20分以上、G3彗星が地平線近くの山に沈む直前にオレンジ色の空ができました。
G3彗星が写野に入っているか確認できていませんが、写野のどこかにいると信じて連写撮影しました。
カメラモニターでチェックしますと、写野の端付近に尾を引いた彗星像が写っていました。構図を少しずらして更に連写撮影しました。
何とか彗星が沈む直前に撮影できました。
昨日も挑戦しましたが、雲でダメでした。撮影できて良かったです。135mm望遠レンズ固定撮影からε-130D望遠鏡に切り替えて正解でした。
彗星は予想よりも小振りでした。135mm望遠レンズでは点ぐらいしか写らなかったと思います。
撮影途中にウォーキングの人が来て、合間に彗星の話をしてG3彗星の写真、半月状の金星、土星と衛星タイタン、木星とガリレオ衛星、更に火星をカメラモニターを通して見てもらいました。
夜、ソフト現像処理して写真にしました。
撮影した写真を添付します。
尾の長さは写真から測定しますと、角度にして0.3度です。光度はマイナイ等級です。
尾は東方向へ伸びています。
夕空のアトラス彗星(C/2024 G3)
2025年1月16日17時42分35秒~37秒 露出1/8秒×5コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルタ- トリミング ISO400 自宅近郊 気温4℃ ※上が北、鉄塔と電線有