電気二重層キャパシタ

2009-06-21 | ガジェット
仕事でたまたま「電気二重層キャパシタ」というものを

知る機会があって、チョット調べてみた。



電気は専門ではないので、深くは理解できないのだが、

今後性能がさらに向上すれば一部のバッテリーを

代替する可能性があるらしい。



いわゆるコンデンサーではあるけれど、従来のものは

エネルギー密度が小さすぎて、メモリバックアップ用や

ピーク電流カットのように補助電源的な使いかたしか

できなかった。


しかし、そのコンデンサーに電気二重層という物理現象を

利用することで蓄電効率が著しく高められ今も尚、進化

し続けているというわけ。



特徴としては


1.鉛バッテリーなどのように電極での化学反応によって

 電気エネルギーを蓄えるのではなくイオン分子が電荷

 を蓄えるため、充放電による劣化が少ないので製品

 寿命が長い。

  10万-100万回程度の充放電サイクルが可能だと言わ

 れている。



2.化学反応を必要としないため充電と放電の反応が早く、

 内部抵抗も少ないために、大電流での充放電が行なえる。



3.耐電圧が低く、充電出来る電圧は最高でも3V程度となる

 ために高電圧が必要なら直列接続が必要となる。



4.静電容量の拡大のために活性炭を分極性電極に使用して

 いるが、この製造が難しくてまだ価格が高い。



5.比較的低温でも性能低下が少ない。



6.重金属を使用してないので環境負荷が少ない。



ハイブリッドカーのパワー用にも注目され始めてきたし、

意外に太陽電池との相性も良いから、更にLEDなどと

組み合わせる独立電源型照明製品が出てきた。


送電設備に頼らず屋外で使用するとなれば、メンテナンス

フリーだし冬季間気温の下がる地域でも性能が維持で

きるから、これからとても有望。




今後はどれだけエネルギー密度を高められるか、コストが

どれだけ下がるかが課題だけど、近い将来次世代バッテリーと

して台頭してくるにちがいない。



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2 コメント

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電気二重層キャパシタのコメント (竹内達也)
2009-08-18 10:54:29
これから二次電池を後ろに見ながら、進化していくものだと考えます。
コンデンサなだけど容量が大きく、使いやすい。原材料が安くなるのが一番の普及の早道なのですが。
応援します。
返信する
竹内達也さん (shibatex)
2009-08-18 20:20:31
コメントありがとうございます。
そうですね、コストをどれだけ
抑えられるかが、鍵ですね。
返信する

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