ゼンマイ式自転車

2006-02-01 | ガジェット
先日、日刊工業新聞に埼玉大学の機械工学科で

「ゼンマイ式自転車」を開発したという記事があった。


「ゼンマイ」なんて久しく聞いていない、懐かしいフレーズw。


「ゼンマイ」と言えば子供の「おもちゃ」や腕時計等によく

使われていたような気がする。


でも、今時こんなローテクを使ったものはあまり聞かない。



いやいや決してローテクなんかではなく、これからの

「省エネ時代」になくてはならない「技術」なのかもしれないw。

今まで捨ててたエネルギーを利用できるのだから。



「ゼンマイ式自転車」は後輪のブレーキ部分に「ゼンマイ」を

取り付け、ブレーキをかける時に「ゼンマイ」にエネルギーを

ため込み、発車時はブレーキを離すと自動的に発進する

仕組みである。


後輪に組み込む事で軽量かつ低コストが実現

するという。


考え方はトヨタのプリウスなどのハイブリッドカーにおける、

「回生ブレーキ」と一緒。



なかなかおもしろいアイデアだが、一体どの位アシスト

できるのだろう。


多分、ブレーキをかけると同時に後輪と「ゼンマイ」が

クラッチで繋がり、自動車でいえば「エンジンブレーキ」

がきく、というような感じだろうか。


記事からだと、その「ゼンマイ」に貯めたエネルギーも

発進時のみに利用するみたいだが、やはり理屈から

考えれば当然、ブレーキをかけた時間分だけしかアシスト

できないのは容易に想像できる。


フリクションロスもあるだろうし、恐らく長い登り坂では

全く役に立たないだろう。


元々あまり質量のないもの(自転車+人)であるし、

走行速度もそれ程高くないから蓄えることが出来る

エネルギーも微々たる感じがするのだが・・・。



現在、製品化に向けて共同研究や開発をする企業を

募集中なのだとか。


果たして、この「ゼンマイ式自転車」は生みの苦しみを

乗り越えて世に出ることができるのだろうか。


健闘を祈ろう。

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1 コメント

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Unknown (自転車難民)
2023-08-22 05:49:43
平地利用で信号待ちのストップアンドゴーを楽にすると言う目的なら有効でしょう。
問題は価格!電動式より圧倒的に安いのが普及の条件ですね。もし価格が数千円程度なら、平地利用の通勤通学者にインパクトを与えるのは間違いない!『簡易アシスト自転車』として縛売れするでしょう。
チャレンジングな企業に期待したい!
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