先日、大津市の市立中学2年男子生徒が
自殺した事件は、学校、教師、教育委員会
の無責任な体質を改めて浮き彫りにした。
全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習
をさせられていた」との回答を市教委が公表
しなかったり、加害者といわれた同級生らに
直接真偽を確認していなかったり。
さらには「いじめとの因果関係は不明」として
ろくに調査もしていなかった。
多分、これは大津市に限らず日本全国どこも
似たり寄ったりに違いない。
そんな中、あるブログに劇作家の「鴻上尚史」氏が
「いじめられている君へ 死なないで、逃げて逃げて」
と題して2006年に朝日新聞に掲載されたものを
取り上げていた。
「いじめ」は学校だけではなく、大人の職場でさえも
たくさんあるわけだが、人間の性の部分でもあるし
多分誰がどんなに努力しても完全になくすことは
できない。
だから是非これは学校や職場でいじめられている
人には読んでもらいたい。
*************************************
あなたが今、いじめられているのなら、今日、学校に
行かなくていいのです。
あなたに、まず、してほしいのは、学校から逃げることです。
逃げて、逃げて、とことん逃げ続けることです。
学校に行かない自分をせめる必要はありません。
大人だって、会社がいやになったら、会社から逃げて
いるのです。
次にあなたにしてほしいのは、絶対に死なないことです。
そのために、自分がどんなにひどくいじめられているか、
周りにアピールしましょう。
思い切って、「遺書」を書き、台所のテーブルにおいて、
外出しましょう。
学校に行かず、1日ブラブラして、大人に心配をかけましょう。
そして、死にきれなかったと家にもどるのです。
それでも、あなたの親があなたを無視するのなら、学校
あてに送りましょう。
あなたをいじめている人の名前と、あなたの名前を書いて
送るのです。
はずかしがることはありません。その学校から、ちゃんと
逃げるために、「遺書」を送るのです。
死んでも、安らぎはありません。死んでも、いじめたやつらは、
絶対に反省しません。
あなたは、「遺書」を書くことで、死なないで逃げるのです。
だいじょうぶ。
この世の中は、あなたが思うより、ずっと広いのです。
あなたが安心して生活できる場所が、ぜったいにあります。
それは、小さな村か南の島かもしれませんが、きっとあります。
僕は、南の島でなんとか生きのびた小学生を何人も見てきました。
どうか、勇気を持って逃げてください。
(朝日新聞2006年11月17日掲載)
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自殺した事件は、学校、教師、教育委員会
の無責任な体質を改めて浮き彫りにした。
全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習
をさせられていた」との回答を市教委が公表
しなかったり、加害者といわれた同級生らに
直接真偽を確認していなかったり。
さらには「いじめとの因果関係は不明」として
ろくに調査もしていなかった。
多分、これは大津市に限らず日本全国どこも
似たり寄ったりに違いない。
そんな中、あるブログに劇作家の「鴻上尚史」氏が
「いじめられている君へ 死なないで、逃げて逃げて」
と題して2006年に朝日新聞に掲載されたものを
取り上げていた。
「いじめ」は学校だけではなく、大人の職場でさえも
たくさんあるわけだが、人間の性の部分でもあるし
多分誰がどんなに努力しても完全になくすことは
できない。
だから是非これは学校や職場でいじめられている
人には読んでもらいたい。
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あなたが今、いじめられているのなら、今日、学校に
行かなくていいのです。
あなたに、まず、してほしいのは、学校から逃げることです。
逃げて、逃げて、とことん逃げ続けることです。
学校に行かない自分をせめる必要はありません。
大人だって、会社がいやになったら、会社から逃げて
いるのです。
次にあなたにしてほしいのは、絶対に死なないことです。
そのために、自分がどんなにひどくいじめられているか、
周りにアピールしましょう。
思い切って、「遺書」を書き、台所のテーブルにおいて、
外出しましょう。
学校に行かず、1日ブラブラして、大人に心配をかけましょう。
そして、死にきれなかったと家にもどるのです。
それでも、あなたの親があなたを無視するのなら、学校
あてに送りましょう。
あなたをいじめている人の名前と、あなたの名前を書いて
送るのです。
はずかしがることはありません。その学校から、ちゃんと
逃げるために、「遺書」を送るのです。
死んでも、安らぎはありません。死んでも、いじめたやつらは、
絶対に反省しません。
あなたは、「遺書」を書くことで、死なないで逃げるのです。
だいじょうぶ。
この世の中は、あなたが思うより、ずっと広いのです。
あなたが安心して生活できる場所が、ぜったいにあります。
それは、小さな村か南の島かもしれませんが、きっとあります。
僕は、南の島でなんとか生きのびた小学生を何人も見てきました。
どうか、勇気を持って逃げてください。
(朝日新聞2006年11月17日掲載)
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加害者のやった行為を別のサイトで知りましたが、
もはや人間のやることではなく、悶絶しました。
学校や教育委員会なども加害者やその親の何かの
しがらみがあるのか不明ですが、確かに無責任です。
本当はいじめを乗り越えて仲良くなるのが理想
ですが、現実はそういえませんね、性がありますし…。
この鴻上さんの文はいいですね、逃げるですか。
とにかく何があっても命を落としてはいけませんね、
そうしたらもう何もかも終わってしまうから。
別に学校へ行く必要なんかないです、動物を
通して精神的に強くなった子たちを見ていますので。
見るたびに人間は、ここまで出来るものか
と憤りを感じます。
ただ、それも間違いなく人間の姿の一部
であるわけで弱い人は負けてしまいますね。
よく言われるように「まじめ」であるが
故に逃げることも出来ず自殺してしまう
ことが多いようなので、いじめられてる
人はコレを読んで少し考え方を変えれば、
死なずに済むことも多いと思います。
反面、責任逃れをする先生たちが、皮肉
にも「まじめ」でなさ過ぎるのでしょう。