入院・手術・退院 ｖｏｌ．２

昨日の続き。


先生から詳しい手術の話を聞くと、慢性副鼻腔炎の

手術は、昔は口からメスを入れるというのが当たり前

だったらしいが、医学も日進月歩。


現在はそんなことはしない。


鼻の穴から内視鏡を使っての施術が当たり前となり

それによって、外傷も無く入院期間も大幅に短縮

された。



それにしても、さすがに近頃は医療事故があればすぐに

マスコミが必要以上に騒ぐだけあって、手術に対する

説明も長いし誓約書もかなり予防線を張っているね。



この手術によって１０００分の１位の確率で起こるような

小さな不具合や副作用まで、事細かに説明を受けて

同意書にサインをさせられる。



先生のほうも、こんな事はまずあり得ない事なんですが

といちいち付け加えながら面倒臭そうに説明する。



確かにとても怖い内容だが、それにビビってしまうと

手術なんて全く出来なくなるから、ここは男らしくエイッと

一発サイン。



入院日も決まり、やれやれと思ったら血圧、血液検査、

心電図、尿検査、肺活量など入院前の体の検査が

半日ほどあった。



バタバタと入院中の着替え等を準備しているうちに、

入院日の８月１日が足早にやってくる。



手術は８月３日なのに２日も早く入院させるのも少し

おかしいと思いながらも、荷物を持って病院へ行くと、

一通り入院生活の説明を受けた後は明日の夕方まで

外出してもいいよ、とのこと。



それなら２日の午後から入院で十分なはずだが、そこは

いろいろと事情があるのだろう。



８月３日、いよいよ手術当日。



１２時頃の開始だったろうか、麻酔が効いて本人的には

あっという間に終わったという感じだが、実は３時間も

経過していた。



副鼻腔の清掃と鼻内部のポリープ除去、そして鼻の中の

湾曲した仕切り（軟骨）を一度切除して真っ直ぐに伸ばし、

再び戻して縫いつけるという内容。



術後は鼻の中にかなりの量のガーゼが詰め込まれていて

鼻がパンパンの状態。


麻酔から目が覚めても、暫くもうろうとして食事も喉を通ら

ないし、次第にズキズキ痛みが出てきたため、「痛み止め」を

飲んで寝ようとした。



が、頻繁に口の中への出血があるのと、鼻で呼吸が全く

出来ないから、とても苦しくて満足に寝ることは出来なかった。



こんな状況がガーゼを抜く３日後まで続く。


ハッキリ言って辛い。



そして３日後、遂にこのガーゼを抜く時がきた。


しかしこれが涙無くしては語れないほど、異常に痛いのだ。




全部抜いて初めて知ることになるわけだが、長さ１０～１５

センチ位のガーゼが片側に４本も入っていて驚く。


自分の鼻の中にこんなにたくさん入るのかと・・・。


でも、これでやっと痛みも収まり鼻がスッキリする。

・・・・ささやかなシアワセ。



それからはしばらくの間、朝晩の鼻洗浄が必要となり、

さらに退院するまで鼻の中の乾燥を防ぐために綿球を

入れる必要があるので、やっぱり少し苦しい。




そんな波乱に満ちた入院生活も昨日８月９日の午前中で

ようやく終わり。





テレビしかない病室は退屈だったが、先週はなぜか

テレビを賑わす事件が多発してテレビに釘付けだったｗ。



１週間ぶりの外の空気は何とも言えず、清々しく感じた。